世の中には数多くのイベントがあります。しかし、そのジャンルや規模を問わず、ましてや歴史の長さに関わらず、どのイベントも必ず通るのが初めてのイベント開催、「第1回目」です。
筆者は初開催のイベントが大好物で、(興味のある範囲で)できる限り参加するようにしています。宇宙関連でいうと、SPACETIDE(2015年〜)、SPACELink(2022年〜)、宇宙デザイン会議(2023年〜)など。アメリカ・ニューメキシコ州で開催された民間宇宙機イベント「X PRIZE CUP」(2005〜2007年)にも参加・出展しました。ロケット交流会(2012年〜)やリーマンサット・プロジェクト(2014年〜)など主催側として関わったものもあります。第1回目のイベントは、主催者の「こういうイベントがやりたい！」という純粋な衝動を強く感じられるのが醍醐味かなと思います。
さて、このように昨今様々なイベントが始まった宇宙界隈ですが、2024年もひとつ始まりました。
2024年4月24日(水)～26日(金) に開催された宇宙ビジネス展示会「SPEXA」です。
場所はビジネス展示会の聖地(？)、東京ビッグサイト。初日の半日だけでしたが有給休暇をとって覗いてきました。
「宇宙ビジネスに関するすべてが集まる展示会」。この気概が第1回のいいところ。
さて、実際の会場はというと東1ホールにおさまっていることからもわかるように、東京ビックサイトでの展示会としては小規模な部類に入ります。
見てまわるだけであれば半日でも十分かもしれませんが、こうした展示会でやはり気になるのは講演プログラム。会場内に設けられたカンファレンスエリアは毎公演かなりの人が入っていました。
展示会の運営はこうした展示会を数多く開催している会社だけにソツがなく安定した印象を受けました。ただ、そのせいか宇宙界隈方面から見ると第1回としての「情熱」がいまいち足りないようにも思えました。ビジネス展示会なのであたりまえではありますが…。壁に投影された月が縦に自転していたのも宇宙系イベントとしては気になりましたが、これはこれで第1回目のゆるさが感じられてよかったです。
そんな宇宙ビジネス展示会「SPEXA」は2025年も開催予定とのこと。これからも期待です。
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