宇宙に行くときに使う発着場といえば、人里離れた場所、というのが現在の常識。アメリカのニューメキシコ州が宇宙産業に適している、と宇宙港建設計画が進められている理由のひとつに「人口密度が低い」というのがあるくらいだ。もちろん危険性のため、という意味もあるが、たとえ安全に運行が可能になっても切り離せない「騒音」という問題がある。
これは宇宙機に限った話ではない、というよりも、そもそも飛行機で同じ問題が解決されていないのだから、宇宙機に話を絞るのはいささか順番が違うというものだろう。
では、順番に、ということで、旅客機の騒音対策の切り札になるかもしれない技術が開発中だ。
デザインは以下で見ることができる。
SAX-40 (Silent Aircraft eXperimental)
マンボウを横にしたような形がユニークだ。これが実用化されれば、おそらく商業運行を始めている宇宙機の分野にもおのずと影響を及ぼしてくるだろう。スペースシップワンのように宇宙に行く機体を母機が上空まで持って行く2段式のタイプであれば、母機にこの記述を応用することで、発着地の幅はぐんと広がる。ロケットプレーンXPのような地上から飛び立った機体がそのまま宇宙に行く1段式の場合ももちろん応用が利くだろう。(ただ、この機体が音速を超えるのに適しているかは別問題だが)
さて、そんな実用化が待ち遠しい本技術。気になる実用化時期は、というと、
「2030年」
いくつかの国が月に行っちゃってるかもしれない頃ですね…。
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