ちょうどいい、宇宙服。

2006年11月、日本で世界初の宇宙服コンテスト「スペース・クチュール・デザイン・コンテスト」の最優秀賞が決定した。

そして2006年12月、今度はストックホルムで開催された“Space Base Stockholm”の中で、宇宙とファッションをテーマにしたワークショップ“Fashion & Design”が催された。

宇宙がもたらす未来ファッション(AstroArts)

これまでの機能性重視の宇宙服と対極のデザイン性に優れた作品が集まった。上のサイトの一番下の黒い作品を見て、重心が上過ぎて不安定そう、と思ったけど無重力なら関係ないのか。

ところで宇宙とファッションを結びつける試みは昔からあったようで、こんな映像も見つけてみました。ある意味、この方向性は昔から変わっていないような・・・。1960年代初めのもの。

Future Fashion’s Past

そう考えると、いつの時代も機能的な宇宙服と、憧れを含めたデザイン重視の宇宙服は両輪として存在していたのかもしれない。しかし、一方でその中間の「ちょうどいい」宇宙服があまり存在していないように思う。

機能的な宇宙服の存在は必須であり、絶対的な支点となる。基準が変動するのはデザイン性重視の宇宙服であるが、このバリエーションの幅が実は限られてしまっているのが現状なのではないか。宇宙旅行が一般化していない現在、機能性を気にせずにデザインすれば、憧れや妄想だけが純粋に表現されることになる。そのデザインの根底に変わらず流れる憧れはいつの時代も変わらぬ、ということなのだろうか。

宇宙旅行が一般化するとき、宇宙服デザインも次の段階を迎えるに違いない。

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