民間宇宙業界を少々知っている人にとって、宇宙ホテルといえば、「ビゲロー・エアロスペース」のことだ。ビゲロー社は宇宙ホテルビジネス実現に一番近いところにいる。そして、試験機を打ち上げ、着々と準備を進めている現在、それはすでにゆるぎないかのようにさえ思えてくる。
ところが、そこに2012年開業を目指す宇宙ホテルが登場した。
「GALACTIC SUITE」である。
■初の宇宙ホテル「Galactic Suite」、宿泊はおいくら?(ITmedia News)
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0708/13/news014.html
こうした記事を宇宙専門でないメディアでも採り上げてくれるのはうれしい。ただ、「初の」宇宙ホテルという表現が、開業を指しているのか、企業としての取り組みを指すのかがちょっと微妙。後者であればビゲロー・エアロスペースだけでなく、日本でも清水建設などが企業としての取り組みを表明した実績がある。
前者であればおよそ合ってはいるが、ビゲロー・エアロスペースも宇宙への輸送手段しだいでは当初の2015年の目標を繰り上げることができるというから、GALACTIC SUITEの開業遅延の可能性を考えれば、まだわからない。
民間宇宙船レースとともに、宇宙ホテルの動向も気になるところだ。
■GALACTIC SUITE
http://www.galacticsuite.com/
■Bigelow Aerospace
http://www.bigelowaerospace.com/
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