宇宙での映画撮影、史上初の称号はロシアに?
宇宙での映画撮影計画については、トム・クルーズ主演でスペースXもサポートするアメリカ側と、既報の通り主演の選考過程をテレビで公開しながら進めていたロシア側の2つの計画が報じられていました。
2020年の段階ではどちらも2021年秋に撮影予定とされていましたが、その後、トム・クルーズの計画は2021年中の撮影はなさそうな雰囲気になっていたところ、ロシア側の計画がオーディション結果および主演女優は2021年10月5日に宇宙に行く予定であることが発表されました。バックアップクルーも同時に選定されており、打上に使われるソユーズの信頼性から考えても、「メジャー映画会社による史上初の宇宙で撮影された映画」の称号は、どうやらこのままロシア側に軍配があがりそうです。
前澤友作氏もカメラ担当同行で宇宙へ
ロシアのソユーズで国際宇宙ステーション(ISS)に行く計画といえば、前澤友作氏と平野陽三氏による宇宙旅行も2021年5月に発表されました。ロシアの映画撮影のわずか2か月後にISSに向かう予定です。このまま実現すれば、日本人初の宇宙飛行士である当時TBS社員だった秋山豊寛氏以来、31年ぶりの民間人の宇宙旅行者(宇宙飛行士)となります。平野氏は主に宇宙旅行中の撮影を担当し、その模様はYouTubeでも公開される予定とのこと。
宇宙旅行と映像作品
宇宙旅行者による映像作品は過去にも知る限り2作品ありました。
ひとつめは2006年9月にソユーズで国際宇宙ステーションに行ったアニューシャ・アンサリ氏が宇宙旅行の体験を記録した「Space Tourists」です。ちなみに僕はDVD買いました。残念ながら今はもう公式サイトから予告動画が見られなくなっているようですが、サンダンス国際映画祭に出品された関係で他の場所に残っていました。
そしてもうひとつが往年の伝説的なRPG「ウルティマ」の開発者としても知られるリチャード・ギャリオット氏が2008年10月に国際宇宙ステーションへ宇宙旅行へ行った際に撮影した「MAN ON A MISSION」です。(これも買いました)こちらも予告編を見つけましたのでどうぞ。
実はリチャード・ギャリオット氏はこのほかにもある「作品」を国際宇宙ステーションで撮影していたといいます。それはなんと「ホラー映画」だったそうですが、なんらかの理由のためにそれは公開できないのだとか。
それが本当だとすると、史上初めてフィクション映画を宇宙で撮影したのはリチャード・ギャリオット氏、ということになるかもしれませんね。
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