宇宙で撮影される初の長編映画(ロシア版)の主演女優オーディション開催。選考経過はテレビでも放映予定

宇宙

本物の宇宙映画に出演するチャンス

宇宙で撮影される初の長編映画の主役になれる(かもしれない)コンペがロシアで始まります。そのオーディションの選考の様子はテレビ番組でも放映予定とのこと。放映がどの段階で行われるのかまだわかりませんが、昨今のオーディション系リアリティー番組のように宇宙飛行士の選考プロセスをリアルタイムで観ることができるとすれば知る限り初めての(そうでなくでもかなりレアな)試みです。

Rules Published for Competing for Lead Role on ISS Feature Film – Parabolic Arc

この映画「チャレンジ(仮題)」は、ロシアの国営宇宙開発企業ロスコスモス、テレビ局のチャンネル1、制作会社であるイエロー・ブラック・アンド・ホワイトの共同プロジェクトとして制作され、撮影は2021年秋に国際宇宙ステーションで行われる予定となっています。以下は応募者募集のためのプロモーションビデオ、ロシアのこうしたビデオはあまり観たことがないので新鮮です。

上記記事で、ロスコスモスのジェネラルディレクターであるドミトリー・ロゴジン氏はこの試みを「一種の宇宙実験」であると述べ、「オーディションで選ばれた女優は(女優としてだけでなく)宇宙飛行士の研究者としての役割を果たし、一人前のクルーの一員となることが求められます。」とコメントを寄せています。

また、テレビ局チャンネル・ワンの総合ディレクターであるコンスタンチン・エルンスト氏は「多くの人が地球周回軌道に行きたいと思っている」と「選ばれる女優は最もロマンチックな夢を実現するチャンスがあり、同時に国際的な大スターになることができる」と語っています。

そんな魅力的な本オーディションはどのようなものでしょうか。

応募方法は?

以下のWebサイトから参加可能です。指定されたモノローグを撮影し、指定サイトにアップロードします。審査に合格した参加者は1ヶ月以内に対面式のオーディションに招待され、オーディションの第一段階終了時に選考委員会が最大30名のファイナリストを選出、最終コンペティションへの参加者を決定します。

Съемки фильма в космосе: хотите стать исполнительницей главной роли? Космос. Первый канал
Первый канал и Роскосмос запускают конкурс, победительница которого получит главную роль в первом художественном фильме, снятом в космосе. Хотите принять участи...

審査基準は?合格したら?訓練は?

宇宙でのミッション遂行に必要な体力、教育、その他のスキルなどの要件に加え、医学的・心理的要件に適合しているかどうかが総合的に審査されます。合格した候補者は、コスモノートスクールに入学し、3ヶ月間の訓練コースを受けることになるそうです。が、3か月というのは従来の宇宙飛行士や宇宙旅行者に課せられた訓練に比べると格段に短いですね。(通常は宇宙旅行者でも約1年弱~1年半ほどかかります。)

こうしたプロセスを経て、最終的に主演女優とその代役(バックアップクルー)の2人が決定されます。詳細は、チャンネル・ワンで放送されます。

ところで応募条件は?

さて、気になる応募条件。主なものは以下の通りです。

Citizenship  – Russian Federation (国籍:ロシア)

Gender  – female (性別:女性)

Age  – 25-45 years old (年齢:25~45歳)

Basic knowledge of English (要英語力)

Standing height  – 150-180 cm (身長:150~180cm)

Body weight  – 50-75 kg (体重:50~75㎏)

http://www.parabolicarc.com/2020/11/03/move-over-tom-cruise-rules-published-for-competing-for-lead-role-on-iss-feature-film/

身長・体重はソユーズの座席や宇宙服のサイズによるものと思われます。公式サイトにはその他にも座高(80~99cm)や足のサイズ(最大29.5cm!)というものも。筆者があてはまるのは体のサイズくらいでした…。

トム・クルーズの映画との関係は?

宇宙で撮影される映画といえば、トム・クルーズも同時期(2021年秋)に国際宇宙ステーション(ISS)で撮影をする計画を発表しています。

NASAがトム・クルーズの映画に協力、ISS宇宙ステーションで撮影 | TechCrunch Japan
噂は事実だった。TechCrunchはNASAはトム・クルーズの宇宙を舞台にした映画製作に協力していると報じたが、今朝、ジム・ブライデンスタインNASA長官がツイートで確認した。

トム・クルーズの映画と今回の計画が関係するのか(共演するのか)、または競合する映画となるのかについては、現在のところはっきりした情報はないようです。が、やはりこの時期的なリンクは気になりますね。

ちなみにトム・クルーズが搭乗するかもといわれるスペースXのドラゴン宇宙船とロシアのソユーズはドッキング機構が違うので少なくともISSに同時にドッキングすることは可能、なはず。別々に飛び立った両者がISSで出会うというのはこれまでにない「出会い」の演出になりますが、ロケット打ち上げの不確定さをご存知の方ならばそれは相当なチャレンジであり、考えにくいかな、とも思えます。でも、せっかく初なんだからそれくらいは…という期待も捨てきれず。

楽しみに待つことにします。

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