俳優 岩城滉一さんの「ほぼ」宇宙旅行のインパクト

俳優の岩城滉一さんが宇宙旅行を申しん込んだというニュースがありました。
どれくらいインパクトがあるか気になりましたが、結構思ったよりも採りあげられているようです。
PR業務をどこが担当しているのかも気になります。

報じられた当初は宇宙旅行の代理店であるオランダのスペース・エクスペディション・コーポレーション(Space Expedition Corporation/SXC)と、そのパートナーである時計メーカーのルミノックスの名前しか出ておらず、どこの宇宙機を使うかは具体的には伝えられていませんでした。が、SXCの提供であることや写真に写っている機体模型の形から、機体はXCORエアロスペースのLynx(リンクス)であり、「高度60km」という記述から初期の機体である「Lynx Mark I」(リンクス・マーク1)だろうと思われていたところ、その後のニュースからそれが確かめられました。

岩城滉一、芸能界初宇宙旅行!旅費930万円自腹

参加するのは、米腕時計メーカー「ルミノックス」社とSXC社が共同で14年にスタートさせる民間宇宙旅行プロジェクト「スペース・アドベンチャー」。パイロットと2人乗りの宇宙船「リンクス・マークI」に搭乗し、出発から帰還まで約45分のフライト(宇宙空間には約3~4分の滞在)を堪能できる夢企画だ。

「自腹」なんですね…。
ルミノックスはスポンサーではないんでしょうか。
だとすれば、おいしいです。

そしてXCORからもリリースが出ました。

Japanese Screen Star Koichi Iwaki to Fly on the XCOR Lynx

April 18, 2013, Tokyo, Japan – Earlier today in Tokyo, XCOR Aerospace General Sales Agent (GSA) Space Expedition Corporation (SXC) CEO Michiel Mol announced the latest Lynx Mark I flight participant as noted Japanese film actor Koichi Iwaki.

Mr Iwaki is a spokesman for the US watch company Luminox, an SXC affiliated partner. Mr Iwaki has starred in over fifty films and TV series since 1975. He is also an avid race car driver and motorcyclist.

Andrew Nelson, XCOR’s Chief Operating Officer noted “We are thrilled to announce that SXC has welcomed an exceptional artist—both on the screen and the road—to the growing list of Lynx flight clients. Iwaki-san is known as a groundbreaking artist in Japan and around the globe, and will be the first Japanese citizen to fly onboard a Lynx and I suspect he’ll be wearing his Luminox space watch.”

The XCOR Lynx flight test campaign is anticipated to begin later this year and commercial flights will be flown shortly after the conclusion of the test program.

Lynxのテスト飛行は今年終わりくらいから開始される見込み、とのことで、来年中に間に合うかまだわからないですね。

ところで、これによれば岩城滉一さんが日本人初のLynxの顧客とのことです。
Lynxの予約を検討していた方は他にもいましたが、高度60kmは定義上の「宇宙」ではないということもあり、話題になるメリットを享受しにくい人には判断の難しいところだったのかもしれません。

各ニュースはだいたい「宇宙旅行」と報じてますが…。

では、体験自体にはどれくらいの差が出るのかというと、眺め自体はさほど変わらないという話もあります。

宇宙旅行は風船に乗って?「zero2infinity」がテストフライトに成功

上の記事で紹介した「zero2infinity」はバルーンで上昇し、約2時間ほどを最高到達高度(約36km)で過ごすことができます。
この高度について、同社のCEOは「我々はもっと高い高度まで上げることはできるが、それによる違いはあまりない。なぜなら高度39kmでも高度100kmでも同じような景色を見ることができるからだ。」と語り、体感上はあまり変わらない、としています。

確かにこれだけ上空での滞在時間が違えば比較候補としてあげられそうです。
そう考えると、「Lynx Mark I」の高度60kmで数分間の無重力体験というのは微妙な線である印象も。
いや、でも急上昇のGやスピード感、スリルはバルーンにはない体験だし…。

…という感じで悩める選択肢が増えるのはいいことですね。
実際に飛ぶ時にどんな形で伝えられるのか、楽しみです。

Space Expedition Corporation

XCOR Aerospace

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