スペース・アドベンチャーズは2012年2月現在、唯一実際に宇宙に旅行者を送り込んでいる宇宙旅行企業として知られる。同社の代表的な宇宙旅行プランはというとこれまでは国際宇宙ステーション(ISS)に1週間滞在する宇宙旅行だった。
しかし、先頃NHKで「115億円の月旅行” 1人購入」というニュースが流れたということで、改めてスペース・アドベンチャーズのサイトを見てみると、最近は月周回旅行を前面に出してきているようだ。
■“115億円の月旅行” 1人購入(NHKオンライン)【動画あり】
以下の記事ではスペース・アドベンチャーズCEOのエリック・アンダーソン氏が今後の展望を語っている。
■Extraterrestrial Outfitter(Air & Space magazine, March 2012)
現在予約している1名の名前は発表されていない。映画「タイタニック」や「アバター」の監督で、民間宇宙開発の賞金レース「X PRIZE(エックス・プライズ)」を主催したX PRIZE財団の理事でもあるジェームズ・キャメロン氏も見込み客予想として名前があがっているようだ。
ところで、実際に月周回旅行に行く際はロシアのソユーズを利用する予定だが、月周回旅行に使用するには新たに開発が必要になる。記事によれば、もう1名の予約者が決まって申し込み保証金が支払われるとトレーニングや開発・試験が始まる予定であるという。
また、記事中でエリック・アンダーソン氏が月周回旅行について表現している部分は現状の宇宙旅行の一面を良く示していて興味深い。
“It’s not something like climbing Mt. Everest, or that requires a great deal of physical fortitude, or being in shape like running a marathon,” he said. “Those things are actually much harder. It’s something that requires a few months of your time and some optimism about the future. It’s really more an intellectual venture than it is a physical venture.”
「それはエベレスト登頂や肉体的な不屈の精神やマラソンのようななにかではない。それはもっとハードなものだ。人生の数ヶ月を費やし、未来に対して少しばかり楽観的になることが求められる。肉体的な冒険というより、本当に知的な冒険なのです。」
以下、月周回旅行のプランについて語るスペース・アドベンチャーズCEOのエリック・アンダーソン氏。
以下は1年ほど前に海外のTVで紹介された月周回旅行。
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