米宇宙開発ベンチャーXCORがオランダ企業と宇宙旅行の総合販売代理店契約を締結

アメリカ・カリフォルニア州モハーベを本拠地とする宇宙開発ベンチャーXCOR Aerospace(XCOR、エックスコア・エアロスペース)は、アムステルダムを本拠地とするSpace Expedition Corporation(SXC、スペース・エクスペディション・コーポレーション)と宇宙旅行の代理店契約を結んだ事を発表した。宇宙旅行はXCOR社が開発中の宇宙機「Lynx(リンクス)」によるもの。Lynxの運行が計画される宇宙港(スペースポート)のひとつにカリブ海のオランダ領キュラソー島がある。

■XCOR Aerospace Announces Space Expedition Corporation
(SXC) As General Sales Agent For Space Tourism Flights

XCOR Aerospace

Space Expedition Corporation

この手の話題はこれまで日本で記事になることはほとんどなかったが、今回、テック系ニュースをあつかう「TechCrunch」の日本版サイトで採り上げられていた。これも宇宙に対する近年の注目度の高まりの影響だろうか。

2014年、9万5000ドルで宇宙に行ける

ただ、記事に少々妙な部分が。。

座席は2人分しかないので、ミッションは乗客自身の共同操縦によって遂行される。飛行時間は4~5分で、地球の様々な場所を通り、Lynxが上下反転して美しい惑星の全景を見せてくれる。

2つしか座席がないので演出として「副操縦士(Co-pilot)」としての役割を持たせる事は考えられる。が、「飛行時間は4~5分で、地球の様々な場所を通り、」というのはなんらかの誤解があるようようだ。

まず、XCORのサイトにあるflight profileによれば、Lynx(リンクス)の全体の飛行時間は25〜30分だ。4〜5分というのは宇宙にたどり着くまでの時間だと思われる。

また、「地球の様々な場所を通り」というのもおかしい。原文記事にある「over various spots on the planet」というのを訳したものと思われるが、これはXCORが前述のキュラソー以外にも米国や韓国、など、世界各地で運行される計画があることを指していると考える方がよさそうだ。

XCORは他にもフランスの企業と提携してLynxを利用した微小重力環境の提供を計画するなど、その活動は世界に広がっている。

フランスのCosmica Spacelinesが宇宙機を利用したサブオービタル実験環境の提供へ

日本も例外ではない。

昨年6月に東京で開催された「第1回宇宙旅行者フォーラム」にはCEOのジェフ・グリーソン氏、COOのアンドリュー・ネルソン氏が登壇し、日本での運行にも熱意を見せたプレゼンテーションを行っていた。

6/15(水)18:30より米XCOR Aerospace社CEOによるセミナーを中継します

先日のスペースXなど、こうした宇宙開発ベンチャーの話題が国内でも採り上げられるようになったのはうれしい。派手な大規模ベンチャーばかりでなく、宇宙ビジネスに関する本当のスタートアップ企業の動きも伝えていければと思う。

というわけで、宇宙ビジネスコンペティションの開催を計画しています。どういう形式になるか、どういう内容になるかも検討中ですが、ご興味のある方は以下からご登録ください。進捗があり次第、お知らせいたします。

宇宙ビジネスコンペティション

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