カナダのUrtheCast(アースキャスト)社は国際宇宙ステーション(ISS)からのリアルタイム動画ストリーミングの提供サービスを開始することを発表した。
■ISSからのHD地表映像を24時間中継するUrtheCast、タグ付けやAPIも提供
カメラはロシアのモジュールに2機搭載される。気になる分解能は最高で1.1mほどだという。その他、以下のような仕様になっているようだ。
撮影される画像の仕様は中解像度カメラがRGBカラーと赤外線 (780 – 880nm) で幅47.3km。高解像度カメラは5km x 3km の範囲を4560 x 3048ピクセルRGBカラー (GSD 2以下)、3.25フレーム / 秒で撮影。または狭い範囲をより高いフレームレートで撮影するようプログラムも可能。
そして特筆すべきはこれがストリーミングプラットフォームとして開放され、APIを通じて様々な開発者が自身のサービスに組み込めるようになるということだ。ただ、ざっと見たところ費用や利用条件(商用・非商用など)の詳細はまだのようだ。たぶん。
さらに、リリース文によれば6月28日にカナダのカルガリーで設立イベントがあるようだ。
UrtheCast will officially launch this project in Calgary on June 28th at 12:00pm. Dr. Dave Williams, one of NASA’s most accomplished astronauts, will be speaking at the launch at the Calgary Chamber of Commerce.
申し込みページはFacebookから辿るとこのページであったようだが、当然というかすでに満員のようだった。ただ「Please provide us with your contact information so we can add you to our invite list for our Fall 2011 event.」とあるように、秋にもイベントが予定されている模様。
このサービスはAPIの提供方法やポリシーによって大きな可能性が見込めるはずだ。筆者は以前、こうした宇宙からのリアルタイム動画をエンターテイメント目的で提供する「宇宙観光衛星」について検討し、某社に提案したが費用面で全く折り合わなかったことがある。UrtheCastの方が独自衛星を利用しない分、安くなるはずと思いつつ、いや、安いだけでは無理で、広く利用されるためにはやはり条件付きでも無料で利用できるプランを用意しなければならないだろう、と期待を込めて予想している。
実際の提供は2012年半ばにも開始される見込みであるという。
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