ロケットエンジンを積んだ飛行機によるエアレース「Rocket Racing League」、初の公開デモフライトを実施

巨大な三角錐のパイロンによって決められたコースを軽飛行機で飛び、そのタイムを競うレース「レッドブル・エアレース・ワールドシリーズ」をテレビで観たことのある人もいるだろう。「Rocket Racing League(ロケット・レーシング・リーグ)」も飛行機で決められたコースを周回するのは同じだが、1点、決定的に異なる点がある。飛行機がプロペラではなく、ロケットエンジンで飛んでいる点だ。またコースもパイロンではなく、空間上にバーチャルに表示されるコースに沿って飛ぶ。上記のムービーを観てもらえると、どういうものかイメージがつかめるだろう。

2005年の構想発表からかなり予定は遅れてしまったが、さる2010年4月24日、アメリカ・オクラホマ州タルサでロケット・レーシング・リーグで使用する飛行機「Mark III X-Racer(マークスリー・エックス・レーサー)」の初の公開デモフライトが行われた。

その時のオンライン中継の様子が以下のページで閲覧できる。

Watch a streaming replay of the QT Air & Rocket Racing show on LiveStream!

Rocket Racing League(ロケット・レーシング・リーグ)

解説席にはRocket Racing Leagueの提唱者であり、X PRIZE財団の代表としても知られるピーター・ディアマンデス氏の姿も見える。ムービー中ではロケットエンジンを噴射して飛び立つ同機を指し、「これはテイクオフじゃなくてリフトオフだ」というくだりも。筆者は2005年のX PRIZE CUP(エックス・プライズ・カップ)でX-Racerの初期プロトタイプのデモ飛行を観たことがあるが、断続的にロケットエンジンを噴射して飛ぶ様は普通の飛行機とはまた違った印象だった。X-Racerの開発は当初はX COR(エックス・コア)社が行っていたが、現在はArmadillo Aerospace(アルマジロ・エアロスペース)社が担っている。

また、実際のレースに先行して、2010年6月にはロケット・レーシング・リーグをモチーフにしたiPhone/iPod Touch/iPadアプリもリリースされる予定という。

Rocket Racing League for iPhone/iPod Touch/iPad

ロケット・レーシング・リーグが再び動きを見せてきた。今後の展開が楽しみだ。

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