第27回宇宙ステーション利用計画ワークショップをチラ見してきた。目的はNPO法人北海道宇宙科学技術創成センター(HASTIC)の伊藤献一氏と株式会社SPACE FILMS(スペース・フィルムズ)の高松聡氏の講演。
HASTICは以前ロケットプレーン社との技術協力に関する件で記事にしたこともある。先日のガイアの夜明けにも登場したところだ。講演の最後ではロケットプレーン社の紹介も行っていた。
さて、スペース・フィルムズの高松氏といえば、カップヌードルのCM「NO BORDER」シリーズの最後を飾った宇宙CMだ。2001年のポカリスエットの宇宙CMも同氏の手によるもの。講演の内容ももちろんカップヌードルのCMを例にあげたものだった。そんな中、印象に残ったのは「世界の主要な指導者が皆宇宙にいったならば、戦争なんてなくなるのではないだろうか」という言葉。「NO BORDER」を地で行くような言葉で、宇宙を少々買いかぶりすぎているのかもしれないが、物事を見るスケールが明らかに変わることは確かだろう。
また、宇宙CMを2回制作した同氏は今後の宇宙CMの需要について「宇宙CMはもういいんじゃないか」という声があることに対し、以下のような主旨のことを述べた。
「ニューヨークを舞台にしたCMが初めて制作されたときも同じような意見があったのではないか。しかし、実際はそれからもニューヨークを舞台にしたCMは作られている。宇宙も同じで、まだまだ面白いアイデアがあると思う。」
確かに。
また、直近の見込みとして、日本ではすでに2本作られた宇宙CMも世界でみればまだ作られていない国がたくさんあるため、こうした国々で「国内初の宇宙CM」の需要はあるだろうとも述べている。
なるほど、とも思ったが、「NO BORDER」を訴える宇宙CMビジネスの売り上げが「BORDER」があることによって成り立つとは・・・。
なんとも皮肉でおもしろい(笑)
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