宇宙旅行会社の米スペース・アドベンチャーズ社は2010年4月29日、米アルマジロ・エアロスペース社が開発中の宇宙機によるサブオービタル宇宙飛行の独占販売契約を締結したことを発表した。
米スペース・アドベンチャーズ社といえば、現在世界で唯一、実際に宇宙に宇宙旅行者を送り出した実績を持つ宇宙旅行会社。ただし、実績があるのは高度約400kmの国際宇宙ステーション(ISS)への1週間の旅であるオービタル宇宙旅行のみで、今回の契約対象である高度約100kmの宇宙空間に数分到達して帰還するサブオービタル宇宙旅行の実績を持つ会社はまだない。現在、最も実現に近いと思われるのはすでに宇宙機のお披露目を行い、テスト飛行を開始しているヴァージングループの宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック社であるといわれる。宇宙旅行会社としては老舗であるスペース・アドベンチャーズ社としてはサブオービタル宇宙旅行の分野でも大きな遅れは取りたくないだろう。
スペース・アドベンチャーズ社はサブオービタル宇宙旅行に、これまでロシアの企業が開発するサブオービタル宇宙機を利用するとしていた。しかし、(筆者は2005年からスペース・アドベンチャーズ社のサブオービタル宇宙旅行を予約しているが、)現在も完成の目処は聞こえてこない。現在予約中のサブオービタル宇宙旅行にアルマジロ・エアロスペースの機体が使われるかについては言及されていないが、適用については十分に期待できると考えられる。
詳細はアメリカ・シカゴで2010年5月27日~31日にかけて行われる国際宇宙開発会議(ISDC)にて米スペース・アドベンチャーズ社CEOのエリック・アンダーソン氏から発表される予定となっている。
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