これからの「宇宙旅行でやってみたいこと」に必要なこと

宇宙旅行に関するアンケート調査というのは2005年から2006年頃によく日本でも記事になっているのを見かけましたが、宇宙開発や宇宙旅行の話題が増える一方で、最近はめっきりと見なくなっていました。

そうした中で久しぶりの宇宙旅行調査記事がありました。

宇宙旅行に行けたらやってみたいこと1位「無重力体験」

Q.宇宙旅行に行けたらやってみたいことを教えてください(複数回答)
1位 無重力体験 47.5%
2位 宇宙空間を遊泳する  31.7%
3位 地球の丸さ、青さを確かめたい 21.2%
4位 月面散歩 17.9%
5位 バク転など、普段はできないことに挑戦 16.7%

回答者は男性243名、女性338名ということで若干女性が多いようです。
結果はというとダントツで「無重力体験」という結果でした。5位も無重力や微小重力状態が前提になっているのでこれもあわせると実に6割の人は「無重力」に魅力を感じているようです。

が、

おそらく、これは単に宇宙旅行で楽しむアクティビティにまだまだバリエーションが少なく、また実際に宇宙旅行として行った人も数えるほどしかいないため、「楽しむために宇宙に行った人」の体験談を聞くこともほぼない、という状況から「それしか思いつかない」というのが実際かと思います。十分な選択肢を用意できていないということです。

つまり、このアンケートから見えてくるのは「無重力環境が宇宙旅行のキラーコンテンツになる」ということではなく、「宇宙旅行にはアクティビティの多様性が必要」というなのではないかと思います。

そして、その選択肢の案をこれまでの宇宙旅行実績から抽出するということには、残念ながら限界があります。2014年2月現在で宇宙旅行を経験した人は、すべて高度約400kmにある国際宇宙ステーションに1週間ほど滞在する「オービタル宇宙旅行」の旅行者なので、これからまず普及していくであろう高度100km余に数分間滞在して帰ってくる「サブオービタル宇宙旅行」の旅行者とは、旅行プランが大きく異なり、参考にならない部分が多いのです。

ではどうするか、といえば、来るべき時代を想像して考えるしかないのかもしれません。

スティーブ・ジョブズは「多くの場合、人は形にして見せてもらうまで、自分は何が欲しいのかわからないものだ」という言葉を残しています。また、ヘンリー・フォードも「もし顧客に何を望むのかを聞いたら、彼らは『もっと速い馬が欲しい』と答えていただろう」と、商品開発における要望調査の限界を語っています。

宇宙旅行のキラーコンテンツは果たしてなんなのか。
考える楽しみはもう少し続きそうです。

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