スペースシップ2報告会@クラブツーリズム宇宙旅行クラブ

2006年9月、ヴァージン・ギャラクティック社はニューヨークで開催された未来の技術やエンターテインメントの展示会「WIRED NEXTFEST」にて自社が利用する宇宙機「スペースシップ2」を公開した。
そして11月11日、日本でヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅行を扱っているクラブツーリズムでこの報告会が行われた。

今回、報告会の案内はクラブツーリズムが主体として運営する数ある旅行クラブのひとつ「宇宙旅行クラブ」の会員や、宇宙旅行について問い合わせを行った方などにアナウンスされていたとのこと。広く一般には告知していない中、それでも東京新宿の都庁近くにあるクラブツーリズムには20数名の参加者が集まっていた。(知った顔が結構いたが…)

まず、現地で実際に発表を見てきたクラブツーリズムの浅川恵司氏から概要が話された後に、ヴァージンギャラクティック社の過去の紹介ビデオ、そして、発表会場で流されていた宇宙旅行のイメージビデオが放映された。

9月の発表までスペースシップ2の情報はかなり限定的でなかなか全貌が見えてこなかったこともあり、この映像はかなり興味深いものだった。デザインもそうだが、特に気になったのは宇宙に到達してからの映像。乗客はシートベルトをはずし、機内で自由に遊泳を楽しんでいる。以前、シートとの間をテザー(ひも)でつないだ状態で浮くことが計画されていたが映像はテザーなしであった。そうなるとやはり気になるのは「どうやって座席にもどるか」だ。無重力(微小重量)状態ではうまく行動できない。間に合わなければ降下時に受ける強烈なG(加速度)で大怪我をする可能性もある。

そんなことを考えながら映像を見ていた。そして宇宙でのタイムリミットを示すカウンターが「0:00」をさした次の瞬間・・・。

いきなり座席にテレポートしていた(笑)

さすがヴァージン。・・・といいたいところだが、実際はこのあたりはテザーの有無も含め、不確定な中でのイメージ映像と解釈したほうがよいのだろう。

そして、会場の様子をビデオで紹介した後、実際にヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅行を予約している稲波紀明さんから、この5月にスペースシップ2のメーカーであるScaled Composites社を見学した際の模様が報告された。これは世界で予約し、支払いを終えた最初の100人のみを対象としたもので、かなり充実したものだったようだ。見学会はロサンゼルスで開催された国際宇宙開発会議(ISDC)にあわせて行われた。(ISDCには私も参加しており、稲波さんとも会っていた。見学会に行くという話を聞いたときはうらやましく思ったものだ。)

最後に先頃「宇宙観光旅行時代の到来(文芸社)」を出版した水野紀男氏から今後の宇宙旅行に関する展望が話された。宇宙旅行をまじめに語るということが受け入れられない経験も多々あるという話があったが、これから少しずつ変わっていくに違いない。
終了後にご挨拶したところ、ミッション・コマンダーの発表のことなどもご存知だった。やはりうれしい。

報告会は以上で終了したが、宇宙旅行クラブは今後、これまでの「夢」としての宇宙旅行を語るという姿勢から「現実」の宇宙旅行にシフトしていくという。

■参考:
○Virgin Galactic SpaceShipTwo Wired NEXTFEST

会場の様子、前半に出てくる女性は副社長のスーザン氏。ISDCでもお会いした。

○SpaceShipTwo

前半はスペースシップ2の宇宙旅行イメージ映像。宇宙からの帰還時の座席早戻りに注目。
後半はヴァージンギャラクティック社の紹介ビデオとなっている。

○クラブツーリズム宇宙旅行クラブ「会員News Letter」
スペースシップ2特集号(PDF)
クラブツーリズム浅川氏による会場レポートを掲載している。

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