宇宙旅行会社の中でもっともブランドとして一般に名前が知られているのは、おそらくはイギリスのヴァージン・ギャラクティック社であろう。同社はこれまでにも数々の著名人を顧客に迎え入れることでその名を広めてきた。そしてその顧客リストにとうとう英国王族まで名前を連ねることになった。
契約理由が「ヴァージン・ギャラクティック社に勤めている恋人に薦められて」というのがちょっとアレだが、こういうニュースは宇宙旅行の「実在」を示すのに有効である。一般とはかけ離れたイメージも同時についてしまうが、そこはそれ、いずれにせよ安いものではないのだから、先日のパリス・ヒルトンが予約したというニュースしかり、現状としては一種憧れの商品となるためにも妬みを買うくらいがいいのかもしれない。
ところで、宇宙旅行の話題に出てくる国というとアメリカが多いのだが、イギリスの名前もよく聞く、ヴァージン・ギャラクティック社だけでなく、X PRIZE CUPにも出展していたスター・チェイサー社、「アセンダー」という水平離陸型の宇宙機を開発するブリストル・スペース・プレーン社などがある。
かつて世界中に植民地を持ち、「日の沈まない帝国」といわれた英国が、21世紀は宇宙でその存在感を強くするのではないだろうか。
ところで、記事中「宇宙の滞在期間はわずか3時間」とあるが、高度100kmを超えた「宇宙」での滞在時間はおそらく5分から10数分程度ではないか。3時間というのは離陸から着陸までを指すのだろう。(それにしてもちょっと長生きがするが・・・)
そして記事の最後の「ただベアトリス王女は王位継承者の1人(継承順位5位)でもあるだけに、父アンドリュー王子(46)と母セーラ・ファーガソンさん(47)、エリザベス女王(80)は反対している。」というくだりが、明確にそうと書かずに宇宙旅行のある現実を示しているのが印象的だった。
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