さる2020年10月23日、JAXAから宇宙飛行士募集を行うとの発表がありました。実に13年ぶりのことです。
宇宙飛行士募集に関する発表について(JAXA)
今回の募集で選抜された宇宙飛行士は月に行く可能性もあります。上記ページのPDF資料によると実際の募集開始は2021年秋ごろで、それまでには様々な広報活動も予定されています。ちなみに筆者はそもそも自然科学系の学部卒ではないので早々に対象から外れ、他にも多々外れてしまうため、応募自体は諦めざるを得ないのですが、色々なイベントが検討されているそうなのでそれを楽しみにしたいと思います。
そんなわけで、応募するつもりの人はこれまでの試験の雰囲気や宇宙飛行士の仕事を知るため、応募しない人は宇宙飛行士選抜試験をより楽しむために読んでおきたい本をご紹介します。
13年前の試験の模様を知るには「ドキュメント 宇宙飛行士選抜試験」
2008年の宇宙飛行士選抜試験のドキュメント。実はこの時も10年ぶりの募集でした。NHKスペシャルとしても放映されたので観た方もいるかもしれません。
さらに前、1998年実施の試験なら「中年ドクター宇宙飛行士受験奮戦記」
1998年の宇宙飛行士選抜試験を受験した白崎修一さんの体験記。残念ながら最終試験で合格ならなかった同氏ですが、だからこそのリアルな感想を読むことができ、宇宙飛行士選抜試験がより身近なものに感じられるかもしれません。
宇宙飛行士の資質を知るなら「宇宙飛行士の仕事力」
宇宙ライター林公代さんによる宇宙飛行士の仕事力の秘密に迫った本。選抜試験で求められた資質がどのように現場で活かされるのかを知ることができます。そして、それは意外に一般生活にも参考になったりします。
ビジネスや生活のヒントなら「宇宙飛行士に学ぶ心の鍛え方」
2011年に宇宙に5か月半滞在した古川聡宇宙飛行士による著書。宇宙滞在時のエピソードはもちろん、様々な場面や悩みに対して、どのような心持ちで対処していけばよいかを宇宙飛行士としての経験をもとにアドバイスしています。(ちなみに僕も編集協力させていただきました)
ムーンウォーカーのその後を追った「月の記憶」
アポロ計画で月面を歩いた12人のその後を追ったドキュメントです。今回の募集は月探査も視野に入っているので、読んでおくと参考になることもある、かもしれません。
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