参考:宇宙旅行、いくらならOK?何をしたい?何を食べたい?「2010年宇宙の旅アンケート 」結果
結果についての考察その1。
■Q.宇宙でもっとも食べたいスペシャルフードの種類は何ですか?
○「やっぱり日本人」の先にあるものは?
結果は「和食」がダントツトップの65%。その他の料理もそれなりに。この結果を見ると、
「やっぱり日本人!」
ではあるけれども、よく考えてみると、これはまだ宇宙旅行が一般的でない今だからこその答えかもしれない。
というのは、例えば、旅行先が宇宙ではなく、メキシコだとしたら?韓国だとしたら?どういう結果になるだろうか。
おそらく大部分の人が「メキシコ料理」「韓国料理」と答えるだろう。長期の旅行でもない限り、旅行先についていきなり「和食が食べたい!」という人はいないはずだ。このあたりが宇宙旅行がまだリアルでない現状での想像の限界なのかもしれない。
では、宇宙旅行が当たり前になったころ、どんな料理が望まれるのだろうか。
それはもちろん、「宇宙料理」だろう。
○「宇宙料理」ってどんなもの?
では、「宇宙料理」とはどんな料理なのだろうか。
普通、ご当地料理というとまずその特徴となるのは「食材」である。おおざっばにいえば、海が近ければ海の幸、山が近ければ山の幸、という具合に。
とはいえ、「宇宙の幸」はいまだ見つかっていない。(強いて言えば火星の地下にあるかもしれないという永を使った水割りくらい?飲めるかわからないけど・・・)宇宙原産の食材というのは当面はあきらめなければならなそうだ。
次の特徴は「調理方法・食べ方」である。例えば「北京ダック」という料理は北京のダックでなくてもいい。その食べ方が特徴である。同じように宇宙ならではの調理方法・食べ方を考案すれば、それは「宇宙料理」といえるものになるのではないか。(その意味では今の宇宙食も立派な宇宙料理ではある)
とすれば、まず思い浮かぶのは無重力を利用した調理方法である。
無重力を活かした方法はなにがあるだろうか、と考えると「混ぜる」ということがひとつの切り口になるかもしれない。そこから考えると「コーヒー牛乳」という飲み物も、例えば、空中にコーヒーと牛乳を別々の球に分けて浮かべておいて、一緒に飲み込むことでコーヒー牛乳にする、とすれば宇宙料理としてアリだ。「それだけ!?」という声も聞こえそうだが、そもそも「焼肉」だって肉を焼いただけだし、「白魚の踊り食い」に至っては焼いてさえいないのだ。要はどう演出するかが重要だろう。
つい先ほどあきらめてしまった「食材」の特徴だが、これも見方を変えれば「宇宙原産の食材」は無理でも「宇宙でとれた食材」なら可能かもしれない。
つまり、宇宙で育った野菜や魚などを使うのだ。
牛や豚を育てれば霜降り具合が宇宙独特のものになりそうな気もする。
いずれにせよ、「宇宙料理」が誕生する余地は十分にありそうだ。
○「宇宙料理」は宇宙観光に必須!
宇宙観光ビジネスが継続的に発展し、値段を安くしていくためにはリピータの存在はゆくゆく重要になるだろう。もちろん、当初は「一生に一度は宇宙へ」という時代もあるだろうが、海外旅行がそうであったように2度3度と宇宙に行く人も出てくる。そうしたときに、2度目3度目の人は何を目的に宇宙に行くのだろうか。
「前回は弾道飛行(地上100kmまで行って帰ってくるタイプ)だったから、今度は地球周回軌道まで!」というような「高さ」が動機になることもあるが、それだけでは短期的な限界も近い。それ以外の魅力が必要だ。
それはやはり「宇宙料理」なのではないだろうか。
地球周回軌道に宇宙ホテルが点在するころ、各ホテルでさまざまな宇宙料理が堪能できることを期待したい。
ところで、料理の種類とは別に「スープをチューブを使わずに飲めるかどうか試したい」という人も多いらしい。温度に気をつけないと大変なことになりそうだ。
とはいえ、球全体から湯気を噴出す熱々のスープ球も見てみたい。
あ、これも宇宙料理になるかも!
コメント
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