気が合う(はずの)何人かで旅行に行ったのに、なぜか旅先でケンカしてしまい、そのままあまり楽しめないまま終わってしまった、なんて話を時々聞く。特に海外旅行だと慣れない環境のストレスもあいまってそんな状況になりやすい。不幸にも新婚旅行でこれをやってしまうと、いわゆる「成田離婚」に発展することも・・・。
さて、慣れない環境といえば海外の比ではない宇宙旅行では、さらに懸念は強くなる。宇宙ステーションに長期滞在となれば、逃げ場は、ない。宇宙に行く技術だけではなく、精神面のケアも宇宙旅行には欠かせないものなのである。
そして、実際に進んでいる研究には宇宙飛行士の「日記」さえも役立てられている。
・飛行士の私的日記を分析、宇宙開発に活用へ(CNN.co.jp)
国際宇宙ステーションに滞在する宇宙飛行士の日記を分析して、さまざまな心の動きを把握しようというものだ。ただ、日記はごく私的なもの。見られることが前提では正直な気持ちは書きづらい、そこで、日記を読めるのは担当研究者1名のみとなっているそうだ。これまでの分析によると、滞在半年を過ぎた第三四半期ごろから同僚や地上管制官への不信感など、ネガティブな傾向を示す人が多くなるのだという。
ところで、この日記分析の対象となっている宇宙飛行士は1名のみのようだが、それでよいのだろうか。単純に気持ちの上下を調査するのであれば、それでいいかもしれないが、人間関係で生じやすいズレを宇宙飛行士を取り巻く環境(システム)の修正で対応しようとしたら、1名の一面的な日記だけでなく、他の宇宙飛行士の日記も合わせて、実際に起こっていることを立体的に捉える必要があるのではないか。
このあたりは別の方法もあるのかもしれないが、快適な宇宙旅行をしたい身としては気になるところだ。
それはそうと、この日記は特に形式は定められていないのだろうか。なるべく正直な気持ちを書いてもらうためには決めないほうがいいのだろうが、たまたまポエマーな宇宙飛行士だったらどうするのだろうか・・・。
(例を書こうと思ったけど書けなかった・・・。詩心ないな・・・自分・・・。)
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