宇宙開発フォーラム(2日目)に行ってきました!

宇宙開発フォーラム1日目から続き。本日も行ってまいりました!(今日はですます調)

■技術ワークショップ(9月19日10:30~12:00)
講師:山下民夫氏(有人宇宙システム株式会社 技監)

技術ワークショップは宇宙開発に関する安全性解析についてでした。スペースシャトルの事故の例を持ち出すまでもなく、まだまだ宇宙開発のリスクは大きく、事前に可能な限りリスクの洗い出しと対応を検討する必要があります。ただ、リスクによっては最終的にプログラム・マネージャーが責任をもって決断することも重要というくだりが印象に残りました。

プロジェクトが大きくなればなるほどリスクも大きくなり、対応コストも莫大になります。1日目の話にもつながりますが、小さな衛星やロケットで少しずつ実験できる環境ができれば、こうしたリスクやコストのハードルを下げることができます。そういった環境を作り出したいものです。

■特別セミナー「情報収集衛星セミナー」(9月19日12:50~14:10)
講師:春原 剛氏(日本経済新聞社国際部編集委員)

特別セミナーは「二十一世紀の日本の宇宙開発政策と安全保障政策」と題し、宇宙の軍事利用の歴史から現状などについて、春原氏が当事者から取材等で得た言葉を交えながら話されました。
政治的な話題はニュースによってしか知りませんでしたが、第一線で取材を重ねている方だけあり、その言葉には聞いているほうも実感を持って感じられるものでした。
軍事目的の衛星には公にされていないものもあるようですが、宇宙に行ったら「飛んでないはず」の衛星に衝突、なんてことは勘弁してほしいです・・・。

■宇宙開発政策ワークショップ(9月19日14:15~16:45)
講師:金山 秀樹氏(シー・エス・ピー・ジャパン株式会社 航空宇宙政策・産業チームリーダー)

発展途上国の宇宙開発についてワークショップが行われました。
こういった政策は、宇宙開発によってどういった国益があるのかを明確にし、他国との関係やコスト面を考慮しながら決定していく必要があります。宇宙開発はたとえ民間で行われるものでも国としての責任が生じるものであることから、やはり政治の問題は無視できません。
これが宇宙ビジネスの難しいところです。

■パネルディスカッション(9月19日17:00~19:00)
パネリスト:樋口 清司氏(JAXA 理事)/青木 節子氏(慶應義塾大学総合政策学部教授)/山根 一眞氏(ノンフィクション作家)

面白く興味深いパネルディスカッションでした。最も共感した部分を自分なりにまとめさせていただくと、
「宇宙はすでにライフラインとしてなくてはならないものになっている。それはその前に純粋な憧れや知識欲や感動が存在したからこそ生まれたものだ。継続的に発展していくためには短期的な実利がなくてもこうした知と感動による文化を育んでいく必要がある。」ということだったと思います。
こうしたことを様々な表現で伝え続けることで文化を形成していく、微力ながら私もその一助となりたいと感じました。

それはそうと、「きぼう」の構造は六畳一間のアパートに通じるものがあるという話には妙に納得するものがありました(笑)

パネルディスカッションではこのほかにも宇宙法や愛知万博の話など盛りだくさんの内容でしたが、印象に残った部分や感想を書いていくと長くなりすぎるので、このあたりで。

そして宇宙開発フォーラムの最後、突然会場が暗くなったと思うとプロジェクター画面にエンドロールが!
こうしたイベントでエンドロールが流れるのは初めて見ました(笑)
かなりいいかも。

12月には発表会があるそうです。
予定が合えば行ってみたいと思います。

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