スカイボックス買収が影響するグーグルとヴァージン・ギャラクティックの関係

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2014年6月10日(米国時間)、Googleは人工衛星から地上の高精細HD映像を撮影するサービスを提供する企業、Skybox Imaging(スカイボックス・イメージング)社を買収したことを発表しました。

そしてその2日後、今度はGoogleがヴァージングループの宇宙旅行会社であるヴァージン・ギャラクティックに対して、出資やジョイントベンチャーの設立について話し合いを行っているとの報道が流れました。

グーグル、ヴァージン・ギャラクティックと提携交渉(Sky News報道)

Sky Newsによると、グーグルはヴァージン・ギャラクティックに3000万ドルを出資し,同社株式の1.5%程度を取得した考え。また両社で人工衛星打ち上げを行うジョイントベンチャーを立ち上げる話も進んでいるという。なお、グーグルから出資が決まった場合、ヴァージン・ギャラクティックの評価額は約20億ドルになるという。

Google In Talks To Take Virgin Galactic Stake

Google is in talks with Virgin Galactic about a deal that will hand it crucial access to satellite-launch technology and an equity stake in Sir Richard Branson’s $2bn (£1.2bn) space tourism venture.

ヴァージン・ギャラクティックの評価額が20億ドルということで、他の宇宙開発ベンチャーの評価額も知りたいところですが、それはそれとして。

現在のところ、両者とも「噂にはコメントしない」という姿勢を貫いているようです。

では、この2社、全く関係がないかというと過去の経緯をみてもそんなことはありません。例えば、学生を対象にしたGoogleの科学技術コンテスト「Google Science Fair」ではスポンサーとしてヴァージン・ギャラクティックが名を連ねています。その他にも、2008年には共同で「virgle」というエイプリルフールネタを披露していたこともありました。

とはいえ、これまでは直接のビジネス関係とは少し異なる関係であったのは事実です。そうした中で、今回、これほど踏み込んだニュースが出てきた理由として、Googleによるスカイボックス社の買収があるのでは、という点が以下の記事で示唆されていました。

Google and Virgin Galactic Keep Mum on Space Talks

Virgin Galactic has its own aspirations in the satellite industry. In addition to its plans to send passengers to the edge of outer space in the SpaceShipTwo rocket plane, the company is developing a satellite-launching system known as LauncherOne, powered by a new type of rocket engine called the Newton. Skybox Imaging, which Google is acquiring, had already signed on as a LauncherOne customer.

ヴァージン・ギャラクティックは宇宙旅行会社として知られていますが、人工衛星の打上も計画しています。その際、宇宙旅行で旅行者が搭乗する「スペースシップ・ツー」の代わりに使われるのが「LauncherOne」という機体なのですが、スカイボックス社はすでにLauncherOneの顧客として契約済であるとのこと。だとすれば、今回、スカイボックス社とヴァージン・ギャラクティック社の関係をふまえて、Googleがなんらかの動きをみせたとしても不思議ではないといえます。

ただ、進みつつある宇宙開発分野の動きがすべてGoogleに繋がってしまうのはあまり面白くありません。宇宙開発分野でもGoogleが有望な売却先となるのは宇宙ベンチャーにとって励みになるのは間違いないですが、個人的には宇宙ベンチャーのエグジット先の選択肢として、もう数社、有望な企業が出てきて欲しいところです。

(以下はLauncherOneの紹介動画)

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