宇宙旅行が地球の歴史にもたらすもの

地球ドラマチック「スペース・ツーリスト ~宇宙ビジネス最前線~」を観た。

X PRIZEの関係者が多く出演しており、私がミッション・コマンダー契約を締結したロケットプレーン・キスラー社のチャック・ラウアー氏も出演していた。また、イギリスで制作された番組であるおかげか、同じくイギリスのヴァージン・ギャラクティック社が中心にすえられており、アメリカ中心の番組とはまたちょっと違った雰囲気で見ることができた。(それでもやはりアメリカ関連がほとんどだったが)

全体を通して、私は、アポロ9号に搭乗したラッセル・シュワイカート氏の言葉が印象に残っている。

「宇宙から戻ってきたとき、私はまったく別の人間に生まれ変わっていました。自分という人間と故郷の星『地球』との結びつきを理解したためです。自分の祖国に対してそのような経験をすることは珍しくありませんが、地球全体を直感的に感じとることは宇宙飛行士だけの特権です。」

これは、私が宇宙に対して抱いているイメージそのままだ。

私はこれを日本の歴史に照らし合わせて考えていた。
日本は、かつて日本の中に多くの「国」が存在し、領地を巡って戦(いくさ)を繰り返していた。ところが、国を開き、諸外国を知ることで、日本に住む人は日本を「ひとつの国」と感じるようになった。

今、世界には多くの国がある。戦争も絶えない。そんな中でも「世界はひとつ」という人もいる。しかし、「本当に」そう感じている人はどれほどいるだろう。少なくとも私は日本に感じるそれと、地球に感じるそれとはまったく感覚が異なる。知識の域を出ていない。

ラッセル・シュワイカート氏の言うことが本当ならば、宇宙から地球を見たとき、私は真の意味で「ひとつの地球」を感じることができるのだろう。そして、多くの人が宇宙に行き、同じように感じることで、人類総体としての考え方も徐々に変わっていくに違いない。

日本国内で都道府県が(政治的な争いはあっても)殺し合いの戦をしていないように、「ひとつの地球」の中では、国同士でさえも今とは違う関係作りができるのではないかと期待している。

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