宇宙滞在記録と骨粗しょう症

先ごろ、宇宙滞在最長記録が更新されたとのこと。

asahi.com: 宇宙滞在748日、ISSの飛行士が世界最長記録

国際宇宙ステーション(ISS)に滞在中のロシアの宇宙飛行士セルゲイ・クリカレフ氏(46)は16日、宇宙滞在日数が748日となり、世界最長記録を更新した。

これをみると「おお!宇宙に2年以上前からいたのか!」と考えそうだが、実は「宇宙滞在最長記録」は「連続滞在記録」と「通算滞在記録」の2つがある。今回の記録は後者の方。積み重ねの結晶なのだ。

では、「連続滞在記録」のほうはどれくらいかというと、

Q55 現在のところ宇宙飛行士の最長連続滞在記録はどのくらいなのだろうか?(JAXA「宇宙の不思議 うそ・ほんと」より)

によれば、「ロシア人男性のポリャコフ宇宙飛行士が持つ、437日18時間」とのこと。
これだって1年をゆうに超えているのだからすごい。(ただ、ポリャコフ宇宙飛行士の画像が絵なのが気になりはするが・・・)

宇宙では、無重力になり骨への負荷が小さくなると骨から徐々にカルシウムが抜けていく。なんと10日間で約3.2%の骨成分が溶け出してしまうというのだから1年という期間がどれほど危険かわかる。いわゆる骨粗しょう症のような状態にちかくなるのだ。それだけでなく、尿管結石にもなりやすくなる。過去にはこれが原因で宇宙ステーションからの緊急帰還を余儀なくされた例もあるというのだから深刻な問題だ。

しかし、これにはすでに解決法があって、骨粗しょう症の治療に使われる骨吸収抑制剤「ビスフォスフォネート」を注射しておくと骨量がほとんど減らなくなるのだそうだ。

宇宙に長期旅行の際は忘れず打つようにしたい。

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