小惑星の採掘を目指すプラネタリー・リソーシズは、同社の別プロジェクトである宇宙望遠鏡「ARKYD(アーキッド)」について、その資金集めの一部をクラウドファンディングのKickstarter(キックスターター)を使って行っていました。
■ARKYD: A Space Telescope for Everyone
2013年6月30日を期限としていましたが、既に目標100万ドルのところ、127万ドル余りを集めています。
筆者も出資してみました。
そして、その見返りとされているのが「宇宙での自分撮り」です。
といっても実際に自分が宇宙に行けるわけではありません。地球を周回する宇宙望遠鏡「ARKYD(アーキッド)」に搭載されたディスプレイに自分の顔を表示して、それを別カメラで撮影する、というものです。詳しくは冒頭の動画を観てもらえれば。
ところで、このプロジェクトは広告も出していたことを知っていました。もちろん広くアピールする必要はあったと思うのですが、そのクリエイティブが、これ↓
…なんでしょう、この怪しさは…。
フォントも適当な感じですし、自分撮りしている女子の写真もストックフォト感がハンパない…。
どこの制作なのか、そして誰がGOを出したのか、非常に気になります。
(知っている方がいたら、教えてください)
しかもこの広告はクリックするとキックスターターの英語版のページにジャンプするようになっているという、日本のユーザーに大変厳しい遷移になっています。
そこから日本語で説明をみるためにはページ前半の各国の国旗が並んでいるところをクリックし、さらに、翻訳対象言語を「Japanese」に設定する必要があります。
そうです。「翻訳対象言語」です。
なんとGoogle自動翻訳でページを表示しているだけなのです!
そうなるとあとは予想通り。
タイトルの「ARKYD: A Space Telescope for Everyone」は
ARKYD:誰のための宇宙望遠鏡
知らんがな。
そして大事なプロジェクト概要である「The first publicly accessible space telescope! Take amazing photos of space or have your photo displayed above the Earth.」は
最初に公的にアクセス可能な宇宙望遠鏡! スペースの素晴らしい写真を撮ったり、あなたの写真は、地球上に表示があります。
もしARKYD(アーキッド)のプロジェクトやクラウドファンディングのキックスターターのことを知らずに自分がこの広告を見ていたら、なんだか別の意味で興味を惹かれます。
あ!もしかして狙ってこのテイストに…?
だとしたら成功かもしれません。
謎(もしくはツッコミどころ)の多いプロモーションでしたが、期間の最後に「Planetary Resources ARKYD Kickstarter Finale」と題したイベントがオンライン中継されるようです。
アメリカ太平洋時間の6月30日(水)午後3時(日本時間7月1日午前7時)から開始予定とのことですなので、お時間合う方はご覧ください。
■Planetary Resources ARKYD Kickstarter Finale
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