米ゴールデン・スパイク社が月面に再び人類を送り込む計画を発表してだいぶ経ちましたが、メモ代わりにまとめました。
以下はBloomberg TVでのゴールデン・スパイク社CEOのAlan Stern(アラン・スタン)氏インタビュー動画です。
なんというか、宇宙ベンチャーという感じ(?)とはちょっと雰囲気が違う印象。
■Golden Spike space-tourism company: ‘To the moon!’
You won’t have to joystick the lunar lander yourself, so don’t worry about dodging killer craters and boulders on the way down. Everything will be automated and controlled from Earth. It’ll be like taking a train, the company said.
発表時のワシントンポストの記事。ゴールデン・スパイク社によれば同社の月旅行は「ジョイスティックで月着陸船を操縦しなくても、クレーターや岩にぶつかることを心配しなくてもいい。すべて地球から自動操縦される。まるで電車に乗っているようだろう」とのこと。しかし、自動操縦といっても月と地球との電波通信は往復で2.5秒ほどかかるので、それを考えると少し怖い気もします…。
Golden Spike社によれば、コストを削減するために他の航空宇宙企業と提携したり、既存のロケットやすでに開発中のロケットを使用したりするという。そうすることで、同社は月着陸船と宇宙飛行士が月面で着用する特殊な宇宙服の開発のみに専念できるというわけだ。
使用するロケットはスペースXのファルコン9(Falcon9)やユナイテッド・ローンチ・アライアンスのアトラスV(Atras V)とのこと。
Space.comでゴールデン・スパイク社のミッションプランを以下のインフォグラフィックで解説していました。
ミッションプランは3段階に分かれています。
まず、月輸送機であるルナー・トランスポート・ビークル(Lunar Transport Vehicle/LTV)と無人の月着陸船を別々に打上げ、地球周回軌道上でドッキングし、LTVによって月着陸船を月周回軌道に運びます。
次に、LTVをもうひとつと乗組員が搭乗している有人宇宙船を打上げます。有人宇宙船はドラゴン宇宙船のようです。先ほどと同じく地球周回軌道上でドッキングし、乗組員を月周回軌道まで運びます。有人宇宙船は月周回軌道で待ち構えていた月着陸船とドッキングし、乗組員は月着陸船で月面に着陸します。
その後、月面から再び飛び立ち、有人宇宙船にドッキングして乗り換え、地球に帰還します。
かなり手間がかかりますね…。
アポロ計画の時はサターンロケットの打上げ1回ですべて持っていっていましたが、現在はそれに匹敵するロケットはありません。ある程度分けた方が取り扱うエネルギーも抑えられるし、機材の打上げと人間の打上げを分けられるので安全面とコスト面の両面から有利になるのかな、と思います。
ちなみにスペース・アドベンチャーズ社のソユーズによる月周回宇宙旅行でも打上げは複数回に分けられています。こちらは月面着陸はできませんが、お値段は1.5億ドルほどです。
Source SPACE.com: All about our solar system, outer space and exploration
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