しかもその広告が扱う宇宙旅行は1100万円ちょいの準軌道宇宙飛行(サブオービタル)ではない。22億円の宇宙ステーション滞在もできる起動宇宙飛行(オービタル)でもない。
現在売り出されている最高金額の宇宙旅行、「月周回旅行」だ。
「新聞広告は、どこまで高いものが売れるか。」という産経新聞の実験も兼ねているこの広告は、「月の旅はJTBまで」のキャッチフレーズやツアー日程などとともに「11,000,000,000円」で月世界旅行を売り出している。
広告デザインは大きな月面写真を全体背景にし、中心にJTBのキャッチフレーズ、最下段にツアーのポイントを説明した構成になっている。興味深いことにオービタル、サブオービタルの宇宙旅行にはまったく触れられていない。あくまで月世界旅行の広告とすることで非日常感を強調し、純粋に読者の興味を引くことを目指しているようだ。
10月からは「月世界旅行に比べれば」より現実的なツアーとして、オービタル、サブオービタルも本格的に売り出される。
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