アメリカの宇宙開発ベンチャー、XCOR Aerospace(エックスコア・エアロスペース)とイギリスの王室属領マン島に本拠を置く宇宙開発ベンチャー、Excalibur Almaz(エクスカリバー・アルマズ)が、宇宙旅行の訓練に関して覚書を締結しました。アルマズ社のオービタル宇宙旅行への参加者に、XCOR社が開発するサブオービタル宇宙機「リンクス(Lynx)」のサブオービタル宇宙飛行を事前訓練として提供するというものです。
■XCOR and Excalibur Almaz sign MOU for suborbital training services
宇宙旅行の種類のひとつであるオービタル宇宙旅行は地球を周回する軌道に乗る宇宙旅行です。現在はアルマズ社では実現できていませんが、他社ではすでに米スペース・アドベンチャーズ社によって国際宇宙ステーションに1週間滞在するプランが実現されています。
サブオービタル宇宙旅行は弾道宇宙飛行、宇宙体験旅行とも呼ばれるもので、宇宙機はボールが高く投げられて返ってくるように、高度100kmの宇宙空間に到達したあと数分滞在して戻ってきます。
エクスカリバー・アルマズ社はオービタル宇宙旅行の参加者に対して、いきなり地球周回軌道に行くのではなく、宇宙環境に慣れたり訓練をするためにXCORのリンクスを使ったサブオービタル宇宙旅行を提供することができます。
サブオービタル宇宙旅行に行くのもままならない身からすればなんとも贅沢な話…。
でも数億から数十億する可能性のあるオービタル宇宙旅行をより充実したものにするためと考えれば、1000万円弱のリンクスによるサブオービタル宇宙旅行は手頃なオプションなのかもしれませんね。
ところで、アルマズといえば、堀江貴文氏が2005年に宇宙旅行事業を発表した際の提携先として覚えている方もいるかもしれません。
アルマズ社はその後も着々と準備をすすめているようです。
最後にアルマズの紹介ビデオを。
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