COURRiER Japon (クーリエ ジャポン) 2009年8月号では「未来を変える夢のテクノロジー」をテーマとした中で「堀江貴文責任編集『宇宙はそんなに遠くない!』」と題した特集を組んでいる。特集では堀江氏が宇宙への思いを語るほか、民間宇宙宇宙開発の企業紹介や現状を伝える海外記事に大して独自の視点でコメントを添える形をとっている。
これまでなかなか一般紙では扱われなかった民間宇宙開発の話題がこれだけあつまっているのも珍しい。読み応えのある特集だ。
ただ、引用されている海外記事には原文の掲載時期が明記されてないので、若干注意が必要かもしれない。例えばXプライズ財団(X PRIZE Foundation)のページにある以下の記事は若干古い。
ロケットは空中に8秒ほど浮かんでいたと思うと、ドスッという鈍い音とともに地上に落下した。米国テキサス州を拠点にする民間企業アルマジロ・エアロスペースの自信作だったが、今では無様に横たわっている。
「見ましたか、今のを!?最高でしょう!」
困惑する報道陣を前に、Xプライズ財団の会長ピーター・ディアマンディス(48)が興奮気味にまくしたてる。
以上はその中の垂直離着陸型宇宙機を開発するアルマジロ・エアロスペースに関する部分だ。記事中では明記されていないが、これは2005年秋にアメリカ・ニューメキシコ州ラスクルーセスで開催された「Countdown to X PRIZE CUP」のデモフライトの時の様子だ。筆者もその場にいたので間違いない。
以下はアルマジロ・エアロスペースのWebサイトで公開されているその時の様子だ。
そして、その3年後の2008年、アルマジロ・エアロスペースは月着陸機コンテスト「Lunar Lander Challenge」に対する3年目の挑戦で見事にこれを達成している。その時のフライトが以下になる。
困難を乗り越えたこうしたチャレンジにもぜひ触れてほしかった。
とはいえ、必見の特集であることは間違いない。要チェックだ。
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