via Rocketplane’s Florida opportunity
この約2年間、同社のサブオービタル宇宙機「ロケットプレーンXP」は資金不足により開発が滞っていたが、以下の記事によれば再び動き出したようだ。
■Rocketplane’s Florida opportunity
2010年4月にアメリカ・アリゾナ州フェニックスで開催された「Space Access ’10」にて、同社のチャック・ラウアー氏は、同社がフロリダ州のジャクソンビル・アビエーション・オーソリティーと同港からの宇宙機フライトについての合意書を締結したことを発表した。同港は飛行機のように飛び立ち、着陸する水平発着型の宇宙機が利用できるフロリダ州初の宇宙港として、2010年1月にFAA(連邦航空局)より商業宇宙港の認可を受けている。
■Spaceport License Granted for JAA’s Cecil Field
また、ラウアー氏はロケットプレーン・グローバル社は今後、テーマパークのアトラクションと同等のコストで楽しめるバーチャルリアリティーを活用した体験型アトラクションの提供を検討していると語った。
ラウアー氏はこれをフロリダ州のNASAの施設である「Kennedy Space Center Visitors Complex(ケネディ宇宙センター・ビジターコンプレックス)」にある、スペースシャトルの打上を疑似体験するアトラクション「Shuttle Launch Experience」になぞらえたが、これと大きく異なる点があるという。
「ケネディ宇宙センターは過去を見るものだ。体験型展示で飾り立てられた博物館といえる。だが、我々は逆だ。これは将来を見るものだ。アメリカの宇宙飛行の未来なのだ」(チャック・ラウアー氏)
ジャクソンビルに訪れる人の数はハワイ(約650万人)を超える年間1,000万人にのぼるといい、こうした施設の設置場所としては適しているという。
さらにラウアー氏はアトラクションによって理解が広まることで資金集めにも良い影響を与えると期待している。そうすれば同社のサブオービタル宇宙機「ロケットプレーンXP」は2年から2年半で完成すると想定される。
ラウアー氏はロケットプレーンXPのフライト開始時期を2013年頃と予想するが、バーチャル・リアリティーを活用したアトラクションはもっと早く完成するといい、シアトル郊外の「The Future of Flight Aviation Center」などでは今年終り頃を予定している。
■The Future of Flight Aviation Center
ところで、
筆者はフロリダのケネディ宇宙センターにある「Shuttle Launch Experience」を先月のスペースシャトル(STS-131)打上見学の後、体験した。体験前の説明部分の演出も含め、アトラクションとしてはかなりよく出来ていたように思うが、実際の打上見学の直後だとさすがに少々物足りないものだった。ロケットプレーン・グローバル社のアトラクションはぜひ実際に乗ってみたいと思わせるものを期待したい。
コメント