3月1日、東京・新宿のクラブツーリズム本社でスペースシップ2で行く宇宙旅行」説明会が開催された。クラブツーリズムは2005年5月にヴァージングループの宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック社と提携。国内で宇宙旅行の販売を行っている。
説明会ではクラブツーリズム浅川氏からヴァージン・ギャラクティック社による宇宙旅行の準備状況が説明された。説明では建造中のスペースシップ2の様子も紹介されていた。
肝心の開始時期だが明言はされなかったものの「2009年夏ごろ」とされていた。ただ、「2009年末」とする情報もあり、まだ明確にできる段階ではないようだ。また、配布された機体資料を見ると、宇宙船「スペースシップ2」がロケット噴射する上空まで運んでいく母機「ホワイトナイト2」の情報は比較的詳しくでていたものの、「スペースシップ2」については懸念とされているロケットエンジンについての記述がなかった。
説明終了後には質疑応答の時間が設けられたが、かなり活発に質問がされていた。参加者の年齢層が比較的高かったこともあってか、メディカルチェックや飛行中の加速度についての質問が目立った。浅川氏は回答の中で、スペースシップ2を製造中に起こり、3名が死亡した2007年7月の事故についても言及し、宇宙旅行開始について開始時期よりもとにかく安全性を重視している姿勢を強調した。そういう意味でも「2009年夏開始」というスケジュールは単純に可能性のひとつとしてとらえておいたほうがよいだろう。
質疑応答が終わり説明会はいったん終了となったが、本格的に申し込みを検討中という3名ほどの参加者が残り、引き続き浅川氏に熱心に話を聞いていた。
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