昨年のスペースシップ・ワンの打ち上げを観ていた人は知っているかもしれないけども、上空で宇宙船を切り離した直後に、ロケットエンジンに添加した宇宙船と飛行機がニアミスを起こしそうになってヒヤリとした場面があった。
今回の実験によって、こういったことをなくすことができそうとのこと。
飛行機から宇宙船を発射、新方式の分離テストに成功 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
飛行機発射型ロケットは分離後、宇宙へ向けて機首を上に向ける必要がある。新型ロケットは飛行機の後方に落下後、エンジンの重量とパラシュートによる制御だけで、上向きに方向転換することに成功した。飛行機発射型ロケットはこれまでもあったが、機体に取り付けられた翼を動かして姿勢を変えており、分離後のエンジン噴射で飛行機の前を横切るなど、安全面に課題を残していた。
スペースシップ・ワンのすごいところは姿勢制御のような難しい(と思われていた)仕組みをごくシンプルな仕組みで解決してしまっていること。
シンプルであるということは故障も少ないということで、非常に安定感がある。
ちなみに大気圏に再突入する際の姿勢制御も機体の羽を動かすことで、自然に適切な姿勢になるようになっている。バトミントンのシャトル(羽)がいつも同じ姿勢で落ちてくるのと同じ要領だ。
聞くと本当に簡単なのだけど、やはりこういった仕組みは難しく考えるほど逆に見えにくくなってしまうのかも。
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