テレビ東京「ニュースモーニングサテライト」で民間宇宙開発の話題が9分ほど流れたようだ。
番組サイトで観ることができる。
主な内容は以下の通り。
- スペースシャトルの退役
- 米宇宙開発ベンチャーのスペースXが開発した宇宙船が初めて国際宇宙ステーションにドッキング
- 民間宇宙開発のメッカ、アメリカ・カリフォルニア州モハーベのベンチャー企業を訪問
- 民間宇宙開発の課題
- 身近になりつつある宇宙旅行
そして以下が番組内で伝えられた世界の宇宙産業の伸びを示すグラフ。2010年は13.4兆円。
これはどこまでを含めているのだろう。JAXAの資料ですぐにみつからなかったので不明。(わかる方教えてください…)
ちなみに、日本の宇宙機器産業だけであれば約3000億円弱といったところだが、宇宙利用サービス産業やその他の関連産業を加えると、日本国内だけで平成21年度(2009年度)の時点でも約7兆円規模とされている。同じ範囲とすると、日本だけで世界市場の半分以上を占めていることになってしまうので、この定義ではないようだ。
全体的なトーンとしては淡々と伝えられている印象。
というか、正確にはどう採り上げるべきか定まっていないような気もする。宇宙ベンチャーのひとつとして紹介されていたインターオービタルシステムズでのレポーターの反応にも若干の戸惑いを感じる。確かに、工場の雰囲気を見たり、ロケットの開発費が10万ドル(約780万円)であると聞いたり、6名乗りの有人宇宙機の初飛行予定を「来年」と聞くと疑問に思ってしまうのも無理はないかもしれない。
ただ、そこには若干意図するところが微妙に異なっている可能性もある。ロケットの開発費の内訳はなにか、また、有人宇宙機の「初飛行」とは人を乗せて宇宙空間まで行くことなのか、無人で低高度に打ち上げるテストなのかで受け取る印象は相当変わってくる。
と思いながらインターオービタルシステムズのサイトを確認してみる、と。
The NEPTUNE 4000 is now in development and is expected to be certified for orbital tourism operations in a few years.
軌道旅行を「数年内(in a few years)」とある…。
そして以下が同社のロケットのシリーズ。一番右が有人バージョンのようだ。
確かにこれを見ると来年というのはちょっと…。
もしかすると取材で明らかにされなかった開発状況などがあるのだろうか、というのは期待し過ぎだろう。
ともあれ、現在の民間宇宙開発ベンチャーの動きを伝える貴重な番組なので、ぜひご覧ください。
どこかでみた人がいるような…。
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