筆者もサブオービタル宇宙旅行を予約している米スペースアドベンチャーズ社が、このたびアメリカ国内で商業衛星業界向けの製品とサービス開発を手掛けるSpace Launchを買収すると発表した。
宇宙旅行会社のSpace Adventuresが技術開発企業買収
スペースアドベンチャーズ社は現在ロシアの宇宙機メーカーの開発に協力し、この機体「Explorer(エクスプローラー)」の採用が濃厚と見られている。今回、Space Launch社の買収によって航空宇宙技術の強化を行い、機体を完成に向けて加速させようとしているのかもしれない。
高度100kmの宇宙へ到達するサブオービタル宇宙旅行の実現に向け、各社はさらに激しいデッドヒートを繰り広げている。現在有力視されているのは、既存のジェット機の機体をベースにした開発で技術的安定性を感じさせるロケットプレーン社、そして今年の国際宇宙開発会議で予約者に対して工場見学ツアーを実施したヴァージン・ギャラクティック社(機体開発はスケールド・コンポジット社)だ。スケールド・コンポジット社は2004年に民間初の宇宙飛行を達成してX PRIZEを獲得した「スペースシップ・ワン」の開発メーカーであり、サブオービタル飛行の経験でいえば一歩秀でているといえる。ただ、現在開発中の「スペースシップ・ツー」はワンに比べ大幅に大型化する予定のため、技術的課題も少なくない。
当面の宇宙旅行ビジネスはその価格帯からみて顧客が無尽蔵に出てくるというわけではなく、早期に開始することがより重要なのはいうまでもない。
果たしてどの会社が一番乗りとなるだろうか・・・。
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