2024年の宇宙旅行はどうなる?

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2004年に世界初の民間宇宙機「スペースシップ・ワン」が賞金レース「X Prize(エックス・プライズ)」を獲得してから10年。では、さらに10年先の2024年に「旅行」はどのように変化しているのかを予測した、ある調査結果が発表されました。

2024年の旅行は宇宙や海底ツアーが人気…未来旅行白書

海外旅行検索サイト、スカイスキャナーは、未来の海外旅行に関する白書「Future of Travel 2024(2024年の旅行)」を英国の未来コンサルティング会社、The Future Laboratory社と共に作成した。

白書とありますが、冊子の形だけではなく、Webページでは以下ようにわかりやすいイメージイラスト付きで読むこともできます。

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2024年の旅行(日本語版)

Future of Travel 2024(英語版)

宇宙旅行については「セクション3:旅行先とホテル」で記述があります。

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地球周回軌道への旅行は、チケットが入手困難なほど人気になるでしょう。企業はこぞって地球周回旅行をより手頃な価格で提案しようとしています。スペースエックス社は 2011 年に再利用可能なロケットテクノロジーに関する画期的な技術を発表しました。2014年5月にはその技術をさらに進めた最新バージョンの宇宙船を発表しており、最終的には火星にコロニーを造ろうとしています。

かなり楽観的な見方がされていて期待を持ちたくなりますが、あくまでこの結果は可能性の話です。10年前にスペースシップ・ワンが宇宙飛行を成功させたことを契機に、すぐにでも民間宇宙機による宇宙旅行が(少なくとも一般富裕層の間では)普及し始めるといわれました。2007年頃には高度100kmの宇宙に数分間滞在できるサブオービタル宇宙旅行が実現し、2013年にはビゲロー・エアロスペース社による宇宙ホテルが開業する予定になっていたのです。

しかし、実際には様々な課題を乗り越える必要があり、サブオービタル宇宙旅行の実現でさえも、ようやく見えてきた、というところです。

とはいえ、歩みは進んでおり、昨今の宇宙自体への興味や小型衛星を用いたビジネス活用への期待なども徐々に高まっていく中で、こうした宇宙旅行への理解も進みつつあります。悲観する必要はありません。実現「予定」に踊らされずに現状をしっかりと見据えることが大事です。(踊っていた人/談)

それよりも気になるのは以下の一節。

スカイスキャナーのガレス・ウィリアムCEOは、水中旅行は2020年代には宇宙旅行をしのぐと予想しています。「大規模な水中ツーリズムは、大規模な宇宙ツーリズムよりも早いペースで発展すると予想しています。宇宙よりも海中のほうが見るべきものが多いので、より楽しめるのではないでしょうか」と語ります。

宇宙旅行は「宇宙に行く」ということが目的になっています。それは宇宙旅行のもっとも大きな魅力ではありますが、一方で上記のような問題をはらみます。以前にも指摘した点ですが、宇宙旅行には「宇宙に行ってなにをするか」という旅行先でのアクティビティがまだほとんどありません。これは宇宙旅行のリピーターをいかに増やすかという課題にも関係しており、この白書からも同じ課題がみてとれます。

こうした宇宙旅行の周辺分野について白書では言及がないですが、10年後、この点だけは白書よりも進んだ状態にしていきたいですね。

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