2007年3月アーカイブ

宇宙旅行をテーマにしたテレビ番組が放映、してました…、すでに(汗)
お知らせ遅くなってすみません・・・。

おとな館(CS放送「日テレG+(ジータス)」)

#96 2007年宇宙観光の旅
 一般観光客向けの宇宙旅行が身近になりつつあります。手軽な弾道飛行による宇宙体験ツアーは日本でも参加者募集が始まり、米国では様々な機体の開発が進むなど宇宙ビジネスは急成長しています。宇宙への旅はどのようなものになるのか、読売新聞科学部の安田幸一記者が案内します。(テレビでは3月24日から放送)

CS放送では3/24から放映中。
そして、CS放送が見られない人もご安心を。もうしばらくでネットでもストリーミングで見られるようになります!

そういえば、2005年末のテレビ東京系番組「ガイアの夜明け」のサブタイトルは「2005年宇宙の旅」だった気が。

宇宙旅行といえば「2001年宇宙の旅」。
あまりにも偉大なキューブリックの遺産から宇宙旅行が解放された時こそが、本当の旅の始まりなのかもしれない。(なんちて)

料理の話題が続きます。

2007年4月7日に史上5人目の宇宙旅行者として国際宇宙ステーションに向かう予定のチャールズ・シモニーさんは、宇宙であの人が考案した料理を食べるのだそうだ。

世界5人目の宇宙旅行者、ISSでカリスマ主婦のグルメ料理(CNN.co.jp)

あの人というのはアメリカの「カリスマ主婦」、マーサ・スチュワートさん。そういえば、インサイダー取引の容疑で有罪判決が下されて以来、名前を聞いてなかったけれども、こんなとこで聞くことになるとは。現在は復帰して、事業を再開しているようだ。チャールズ・シモニーさんはマーサ・スチュワートさんと付き合っており、その関係で宇宙で食べる料理を考案することになったとのこと。

ん?でも「付き合っている」ってことは、結婚はしてないのか。カリスマ「主婦」と付き合っている・・・、大人の世界は難しいです。

マーサ・スチュワートさんは打ち上げ時には見送りに行くそう。うらやましい。私はスペースアドベンチャーズに予約している関係でスペシャルツアーの案内が依然来たんですが、なんと百数十万円もするのです。そんなお金があったら宇宙旅行のローンを払います…。

いや、でも打ち上げというものも見てみたい。飛行機のように水平に離陸する宇宙機(宇宙船)は安心感があるのはいいですが、迫力の点でいえば打ち上げですよね・・・。

打ち上げも体験してみたいものです。

関連記事:
宇宙料理が本格始動!?アラン・デュカスの料理を宇宙でも!
「宇宙料理」が食べたい!(「2010年宇宙の旅アンケート」の結果を受けて)

宇宙に行った飲食商品といえば何を思い出すだろうか。

宇宙観光企画で取り上げている中では宇宙酒を思い出す人もいるかもしれないが、よく知られているのは宇宙でのCM撮影で話題になった大塚製薬のポカリスエットや日清のカップヌードルなのではないか。
(ちなみにこの2つのCMをプロデュースしたのがSPACE FILMS(スペース・フィルムズ)社の高松聡氏)

そうした身の回りにある飲食品で、今度はこれが宇宙に行くことになった。

“ククレカレー”が宇宙へ ハウス食品、限定で一般販売も(FujiSankei Buisiness i.)

無重力状態でご飯にかけるわけにはいかないので、スプーンですくって食べる形になるそうだが、カップヌードルが苦労の末、麺をかたまりにしていたのを思えば、元のスタイルをかなり保っているといえる。

ところで、2007年3月21日午前1:00現在、ちょっと気になる記述が・・・。

07年7月にスペースシャトルに搭乗した野口聡一さん用の特別食として提供し話題になった。 」

予言か・・・!?(笑)

ラーメン、カレーと庶民のご馳走が続いたが、さて次は何がくるか。
どうせならこっちを予言して欲しかった!

2007年4月16日、証券取引法違反罪に問われていた元ライブドアの堀江貴文氏の判決が東京地裁から下された。今後の成り行きについてはどうなるかわからないが、それでも気になるのは堀江氏の宇宙旅行事業のその後だ。

これについて言及している記事があった。

ホリエモン実刑、それでも宇宙へ(日刊スポーツ)

記事によれば現在も宇宙旅行事業へ意欲を持っており、地道に活動を続けているという。数億円で地球を周回できる宇宙旅行は現在まだないカテゴリだ。宇宙旅行の選択肢を増やすことができるという点で、意義のある事業といえる。こちらも引き続き見守っていきたい。

ところで、ちょっと目に留まったのは以下のくだりだ。

堀江被告は最近、米国人科学技術者ラメズ・ナム氏が書き、昨年11月出版された「超人類へ!」という本を愛読し、周囲に「面白いよ」と薦めているという。

この本、実は私も読んでたりする・・・。

その上で、記事のニュアンスを修正させていただくと、この本は記事から受ける印象ほどトンデモな本ではない。現在、『医療』として行われている行為を、健康な人に適切に施せば、それによって本来ある能力を強化できるということなどだ。例えば、アルツハイマー治療の研究は記憶力・学習能力強化の研究に通ずる。筋力の増強は、禁止されるほど、ある意味普通に可能なものになっている。あとはこうした能力強化を倫理や法律、健康などの面から見て、いかに「適切に」行えるかが課題となっているのだ。
というか、「頭をはっきりさせるためにコーヒー(カフェイン)を飲む」という程度の能力強化であれば、すでに普通の人も行っているレベルになっている。

本のタイトルと将来あるかもしれない未来予想の内容のインパクトが強すぎたのかもしれない。

それはそうと、おそらく将来的に長期間の宇宙旅行に行ったり宇宙で暮らしたりする場合には、こうした能力増強は必要なものになってくるだろう。トレーニングだけで対応できる部分は限られているし、旅行者であればトレーニング自体が難しいことも考えられる。現在、一部の国へ旅行に行くときに免疫を高めるため予防接種を行う必要があるように、心身ともに健康で旅行するためには、能力強化とあわせた対応が必要になるのではないか。(現在でも骨からカルシウムが抜けることを防いだり、宇宙酔い防いだりすることに薬が使われている。)

宇宙旅行と能力強化は、比較的関係がありそうに思う。

ちょっと宇宙旅行から離れるのですが、このたび、宇宙観光企画代表が「Second Life ビジネス・デザインコンテスト」(主催:GMO Venture Partners株式会社/株式会社paperboy&co. )で優勝いたしました!

Second Life ビジネス・デザインコンテスト結果発表
作品名:「土地不要!今すぐはじめられるSecond Lifeビジネス『紙芝居屋さん』 KGB(kamishibai group bureau)がお手伝いします!」

Second Life(セカンドライフ)は最近ネット系で話題の3次元オンラインスペースです。そこにはビルの街やお城やアミューズメントスポットなどが存在しています。Second Lifeの特徴は通常の3Dゲームと違い、その世界の建物や乗り物や服や道具などのほとんどが参加者によって作り出されているという点です。それだけでなく、ビジネス的なやりとりについても自由度が高く、これまでにも様々な試みがされています。

そして、この春の国内本格展開(予定)を前にクリエイターの支援を目的として開催されたのが「Second Life ビジネス・デザインコンテスト」なのです。
思い入れたっぷりの受賞企画については別途じっくり解説させていただきます!

■Second Lifeと宇宙表現
ところで、Second Lifeには既に多くの企業がショールームなどを設けていますが、その多くはリアル世界のシュミレータとしてSecond Lifeを活用しています。例えばトヨタや日産、マツダなどの自動車メーカーはSecond Lifeでの試乗を通して商品の魅力をアピールしています。

宇宙観光企画ではそこをさらに進めて、近い将来である各種宇宙旅行のシュミレータとしてSecond Lifeを活用したいと思っています。現在、これに向けてSecond Lifeでの宇宙表現について色々と調査・検討を進めています。4月にはSecond Lifeとはなんぞやのお話にも触れながら、勉強会のような場でお話ししたいと考えています。まだ詳細は決まっていないのですが、Second Lifeや宇宙旅行にそれぞれちょっとずつ興味がある方は実現の折はぜひご参加ください!
詳細ご希望の方は以下から登録しておいていただくか、もしくは以下の宛先まで「詳細おくれ」と本文なしの空メールでも送っておいていただければ、詳細が決まり次第ご案内します。

登録(気まぐれにメルマガ送ります)

・勉強会(セミナー?)の詳細希望宛先
info@uk2.jp
(メールソフトが立ち上がったらそのまま送信でOK!)

これからも宇宙観光企画をよろしくお願いします!

参考:
SecondLife(セカンドライフ)の宇宙関連スポット「International Spaceflight Museum」
「Second Lifeビジネス・デザインコンテスト」結果発表
Second Lifeで“紙芝居屋チェーン”――ビジネスコンテスト結果発表(ITmedia)
かなりカオスだった、Second Lifeビジネスコンテスト授賞式(ITmedia)
セカンドライフ内で事業コンテスト-大賞は「紙芝居屋チェーン」(シブヤ経済新聞)
授賞式の様子(YouTube)

お忘れの方もいるかもしれませんし、そもそもほとんどの方は知らないと思うのですが、実は筆者はSPACE ADVENTURES(スペース・アドベンチャーズ)社(以下、SA社)の宇宙旅行を予約しているのです。2005年8月に申し込んで、2005年9月1日付で予約しました。

つまり、顧客のひとりになるわけなのですが、自分が乗る(予定の)宇宙機の情報をいまいちしらなかったりします。おととし国際宇宙ステーションに旅行に行ったグレッグ・オルセンさんや、去年女性初の宇宙旅行者として、同じく国際宇宙ステーションに行ったアニューシャ・アンサリさんや、世界各地で建設予定の宇宙港の話題はニュースレターなどで細かくレポートがあるものの、宇宙機開発がどういう状況なのかは実はよくわからないという現状がありました。
そうなると、「SA社、宇宙船開発は難航か?(sorae.jp)」なんて記事を読んだりすれば、やはり不安になっちゃうわけなのです。

と、そんな中、SA社からA4大の封書が届きました。それによれば「弾道宇宙飛行のための機体をロシア連邦宇宙局と共に着々と開発をすすめて」いるとのこと。今後6ヶ月以内にさらに詳細情報が出てくるそうな。6ヵ月後というと、9月ごろ。ちょうど予約から2年が経ったころまでに、ということですね。楽しみにしてます。

とはいえ、ちょっと気になるのは開発されている宇宙機「エクスプローラー」の発射方法。スペースシップ・ワンのように上空までは母機に連れて行ってもらい、切り離す形式なのだけれど、スペースシップ・ワンと違い、宇宙機が母機の上にくっついている。そして、その後方には母機の尾翼がある。素人考えかもしれないが、構造的にうまく飛びたてるのだろうか。

当事者の方から説明を受けたことがないので、いまだ不確定な部分は多いが、気になるところでもある。このあたりも明らかになるといいなあ。

日本の宇宙ベンチャーがベンチャーコンペ全国大会へ」でご紹介したベンチャービジネスプランコンペ「ドリームゲートグランプリ」セミファイナル(準決勝)およびファイナル(決勝)が去る2007年3月10日(土)、11日(日)に行われ、日本の宇宙ベンチャー、アストラックス・ミッションサービス社の山崎氏がファイナルまで勝ち進んだ。

TOKYO起業家サミット大挑戦者祭2007

惜しくも優勝はならなかったが、ファイナルではトリをつとめ、宇宙旅行ビジネスに対する観客の理解促進に大きく貢献しただろうことは間違いない。

私は主にブースで説明対応をしていたのだが、やはり皆最初は半信半疑という反応が多い。しかし、説明をしていくうちにだんだんと反応が現実味を帯びてくるのがおもしろかった。

また、会場はいくつかのステージに分かれ、「モバイル」「旅行」などをテーマにしたカンファレンスが催されていたが、今回は「旅行」ステージにロケットプレーン・キスラー社のチャック・ラウアー副社長が登場した。ちなみに前にも書いたがチャックさんの名前のカタカナ表記はいろいろある。

サイトでは2007年3月14日(水)より録画放送で当日の様子を見ることができる。いけなかった方、いったけど聞きたいカンファレンスがかぶって1つしか聞けなかった方にはなんともうれしい心配り。

民間宇宙船の賞金レース「Ansari X PRIZE(アンサリ・エックス・プライズ)」を主催したX PRIZE財団がGoogle(グーグル)本社でチャリティーオークションイベントを行なった。


フォトレポート:グーグル本社でX Prizeオークションイベント開催

「なぜGoogle本社で!?」

と思われる方も多いかもしれないが、実はGoogle創設者のLarry Page(ラリー・ペイジ)氏はX PRIZE財団の理事でもある。GoogleとしてもNASAとの提携や、宇宙望遠鏡プロジェクトへの協力など、宇宙開発関連での動きも多い。

参考:Googleと宇宙の関係!?

民間宇宙開発では「Ansari X PRIZE」が有名なX PRIZE財団だが、現在は宇宙分野のほかにも、遺伝子科学分野で「Archon X PRIZE for Genomics」を設けている。オークションには「Archon X PRIZE for Genomics」のスポンサーでもあるJ. Craig Venter氏から「遺伝子マップを解析してもらう機会」が出品された。氏はゲノミクス研究を行っている非営利組織J. Craig Venter Instituteの創設者でもある。

ほかにも、革新的な自動車を対象とした「Automotive X PRIZE」など、さまざまな課題に挑戦する「X PRIZE」を設置していく予定だという。出品された商品の中には自動車もあった。価格は36万9500ドル(約4400万円)!なぜこんなに高いかというと、この値段にはこの自動車が向こう10年で排出するCO2(二酸化炭素)を相殺するカーボンオフセット、いってみれば自分が出したゴミの処理費用が含まれているためだ。

・・・ん?自動車

そういえば、民間宇宙開発業界の方で、次は自動車をやるという方がいたような・・・。

・・・あ!

SpaceX社のElon Musk氏、IT→宇宙のその次は!?

SpaceX社では独自開発のロケット「FALCON 1」の2回目のデモフライトを準備中だが、そんな中、Musk氏にロケット以外のある乗り物を開発する計画があることがわかった。
「電気自動車」だ。

まさか、ひょっとして・・・。

日本の宇宙ベンチャーがベンチャーコンペ「ドリームゲートグランプリ」の全国大会に臨むこととなった。
アストラックス・ミッションサービス社の山崎大地氏は、これに先立ちアストラックス社として「成18年度ヤングベンチャービジネスプランコンペいばらき」でも入賞を果たしている。

「平成18年度ヤングベンチャービジネスプランコンペいばらき」入賞者等決定!!

ドリームゲートグランプリは2007年3月10日(土)にセミファイナル、11日(日)にファイナルの予定になっている。いずれにしても、11日には赤坂プリンスホテルの会場にブース出展もされるので、ベンチャーに興味のあるかたもない方もぜひ。私もいます。

TOKYO起業家サミット大挑戦者祭2007
日時:2007年3月11日(日) 11:00~
場所:赤坂プリンスホテル(東京)

そして、会場で行われる業界別カンファレンスでは「旅行」カンファレンスに、私もお世話になっているロケットプレーン・キスラー社のチャールズ・ラワ氏が登壇する予定だ。ちなみに氏の名前の紹介はものによって結構違う。「チャック・ラワ」だったり「チャック・ラウアー」だったりもする。最後のは24の「ジャック・バウアー」に似ていてちょっと面白い(笑)

ロケットプレーン・キスラー社 創設者チャールズ・ラワ氏 登壇決定

チャールズ・ラワ氏登場のカンファレンスは13:30~15:30。こちらもお見逃しなく。

さる2007年3月3日(土)、東京は航空会館にて「第2回宇宙旅行シンポジウム」が開催された。

参考:
2007年3月3日(土) 第2回宇宙旅行シンポジウム開催!

2005年に第1回が開催されてから2年ぶりの開催となり、その間に日本でも大手旅行会社が宇宙旅行の取り扱いを始めるなど大きく動いている。こうした中で、第2回となった本シンポジウムでは今後の発展に必要な指針や現状の紹介のほか、宇宙旅行の実現に必要な法規整備や運行に必要なパイロットの養成、そして宇宙機開発や事業を念頭に置いた、より実際に則した講演内容となった。

ここでは各講演を少しずつだが紹介していきたい。


■基調講演「『2055年宇宙万博』で月面パビリオン建設へ」
山根一眞(ノンフィクション作家)

山根氏は宇宙旅行の発展にはもっと具体的なイメージが必要という。例えば、月面遊園地のようなレジャー施設でどういう楽しみ方があるかが示せれば、より将来的な宇宙旅行の魅力を伝えられるということだ。とはいえ、いわゆる単純な楽しみだけではなく、宇宙飛行士が地球を見た時に「ナイアガラのような感動が脳内を駆け巡る」体験も、より人間が本来的に持つ文化的な欲求に応えるものとして魅力となるだろうとのこと。
山根氏の講演内容で印象に残ったのは各国の宇宙での活動に関する部分の「なぜ宇宙で戦争をしなければいけないのか」といった言葉だった。地上の論理に縛られるが故の考えであるという指摘に共感できた。同様のことを宇宙観光企画でも書いている。(参考:「宇宙兄弟喧嘩」)
そして、以前の講演で紹介されていた「2055年宇宙万博」のコンセプトについて、今回も紹介されていた。愛知万博のときに計画されていた第1回会議は結局実施されなかったらしいが、より具体的な未来を提案する氏の活動に今回も非常に興味をそそられる内容だった。

■「Xプライズ後の宇宙旅行をめぐる動き」
大貫美鈴(SpaceFrontierFoundation)

2004年10月にスケールド・コンポジット社のスペースシップ・ワンが宇宙をゴールとした賞金レース「X PRIZE」を獲得して以後の動きが紹介された。ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅行参入や、ビゲロー・エアロスペース社の宇宙ホテルの状況、ロケットプレーン・キスラー社をはじめとした各宇宙ベンチャーの活動状況など、一線を知る氏ならではの充実した報告であった。

■「米国における商業宇宙旅行の育成と法規整備」
橋本安男(日航財団)

宇宙旅行がビジネスとして成り立つためには技術的な課題だけでなく、それを取り巻く法的な整備も必要だ。米国では産業としての発展を阻害しないよう制限をかけすぎないように、しかし、最低限の条件を定めることで、より堅実に宇宙旅行を育てようとしている。橋本氏の講演ではこうした動きが紹介された。
氏が最後に述べた、「人が行ってこそ、ビジネスは大きくなる」との言葉が宇宙旅行の可能性を表しているようで印象的だった。

■「我が国の宇宙パイロット養成を考える」
高野開(日本航空機操縦士協会)

高野氏の講演では現役パイロットに対して行われた宇宙パイロットに関するアンケート結果が紹介された。当然だが安全面への要求は大きく、重要な課題であることが再認識された。また、現在では宇宙旅行を実現する機体のイメージが定まっておらず、結果としてばらつきの多いアンケートとなってしまったとのことだった。これも現在の状況を示す、ひとつの結果に違いない。
ところで、氏によればアメリカのパイロットに比べ、日本のパイロットは宇宙への想いがあまり感じられないという。アメリカのパイロットは現在の宇宙機ベンチャーの動きもよく知っており、将来のひとつの方向性として捉えているようだ。日本ではそうした考えを持つ人は少ないという。

私としては宇宙パイロットもそうだが、ロケットレーシングリーグのようなスポーツパイロットもぜひ日本から出てほしいと願っている。

■「再使用ロケット実験機から有人飛行へ」
小川博之(JAXA)

宇宙旅行の動向を踏まえながら実験を積み重ねていくことでリスクを低くしていくことが大事であるという。そうした中で、少しずつ成功を積み重ねていくことで需要を生み、さらに次のステップに進むというスパイラルが利用的であるとの見解が示された。

私の感想としては、おそらく現在の延長線上にゴールがあると確認されたものについてはそれがよいだろう、と感じた。ただ、本当のゴールは現在とは非連続な場所にある場合もある。その可能性を残しながら、バランスよく進めることが大切なのだと思う。

■「企業からみた弾道飛行の事業の可能性」
志村康治(三菱重工)

宇宙観光旅行は20年で1兆円規模の市場となり、値段は約3分の1になるとのデータを示した。その上で、有人飛行の実現には飛行経験を積んで技術を高める必要を各国の例を示しながら論じた。

宇宙旅行の市場予測についてはさまざまなものがある。宇宙観光企画でも一度予測してみる必要があるかもしれない。


講演の後はパネルディスカッションが行われた。会場からの発言もあったのだが、本シンポジウムには講演者だけでなく会場にも各キーマンが終結しており、一つ一つの発言がひとつの講演のように充実したものになっていた。

そんな状態なので、当然ながら予定時間を大幅にオーバーしてシンポジウムは終了した。会場では思い思いの場所で名刺交換や意見交換が行われ、にぎやかな時間がしばらくの間続いていた。

次回はまだ未定とのことだが、今度は2年後ではなく、もっと近くに行ってほしいと思う。

春は卒業・入学の時期だ。

そして、そのちょっと前の人はこれからどういった方面に進もうか思案している時期でもあるだろう。このサイトを見ている学生の方であれば、やはり宇宙関連の研究をしたいと思っている人も多いと思う。

ところが、実際はどこにいけば自分のしたいことができるか、探してみるとなかなか情報がないことが多い。あっても分散していて全体を見渡すことは難しい。

そんな中、大学・高専学生による実践的な宇宙工学活動を支援することを目的としたNPO法人、UNISEC (University Space Engineering Consortium)では、こうした人が自分のやりたいことを見つけられるようUNISECに参加する団体や研究室の情報をまとめている。

それが「研究室紹介プロジェクト」だ。

研究室紹介プロジェクト

参加団体・研究室の紹介

北は北海道から南は九州まで(沖縄はまだないらしい)、全国の大学などにある団体・研究室の活動が紹介されている。参加するための方法などもそれぞれ書いてあるので興味を持ったらまずは問い合わせてみるとよいだろう。


日本ではまだまだ宇宙関連業界のプレイヤーが少ないという印象を持っているが、こうした学生団体の活動を見ていると、近い将来を想像してわくわくしてしまう。
同時に、今、自分が学生でないことが少し悔しくもあるが、それくらいうらやましい。

やりたいことをやるため、やりたいことを見つけるため、是非こうしたプロジェクトを大いに活用してもらえればと思う。

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