2007年1月アーカイブ

アメリカはカリフォルニア州のロサンゼルスから車で2、3時間(?)ほど北上したところにある町、モハーベ
。近年の民間宇宙開発にとって、ここはもっとも重要な場所のひとつといえる。
その理由は少なくとも2つある。
ひとつは、2004年に世界で初めて宇宙に到達した民間宇宙機「スペースシップワン」が飛び立っていったのが、この空港であったということ。

そしてもうひとつはX COR(エックス・コア)社の存在である。

2005年10月、初めて開催される民間宇宙機イベント「X PRIZE CUP」に向かう前、私はその地を見るためにモハーベ空港に来ていた。「最先端」のイメージとは程遠い町並みに、かえってそのフロンティアを見た気がしたのも事実である。X COR社には事前にメールはしていたが、調整がはっきりとつかず、時間も決めないまま飛び込み同然で訪問した。追い返されることも覚悟していたが、なんと快く対応してくれ、工場の中までも解説つきで見学させてくれたのだ。(スペースシップワンのメーカーであるスケールド・コンポジット社では丁重に断られてしまった。当然だが...。)
築60年の大きな工場の中に大小さまざまなロケットエンジンの試験機が並んでいる様子は、工場というよりも何かの実験室のようにも見えた。

そんなXコア社のエンジン開発が着々と進んでいる様子がいくつかのサイトで報じられている。

火星旅行用ロケットエンジン、黙々と開発中

黙々」という表現はXコア社にぴったりだ。決して派手ではないし、目を見張るほどのスピードがあるわけではないが、安定感・安心感は抜群だ。さらに、噴射実験写真にみるロケットの炎も本当に美しい。

ところで、Xコア社はロケットエンジンだけかといえば、実はそうではない。今年、2007年のX PRIZE CUPでプレ開催が予定されているロケットエンジンで飛ぶ飛行機のレース「Rocket Racing League(ロケット・レーシング・リーグ)」の機体提供メーカーでもあるのだ。
そして、高度100kmの宇宙へ到達するサブオービタル宇宙機「ズィーラス」の開発も行っている(「いた」?)。

Xコア社の存在は、ともすれば派手になりがちな宇宙旅行業界において、実は地道なものづくりこそが、本来的な基礎であるということを思い出させてくれる。

スウェーデンといえばなにを思い出すだろうか。

福祉の国。家具の「イケア」。音楽でいえば「ABBA」がそうらしい。そして、航空宇宙関係では忘れちゃいけないのがこの方、大西洋単独無着陸記録を達成し、「翼よ、あれがパリの灯だ」の台詞で有名なチャールズ・リンドバーグ氏はスウェーデン移民の子なのだそうだ。

そんなスウェーデンで未来の名物を目指し、宇宙旅行産業が本格始動してきた。
去る2007年1月11日、スウェーデン宇宙公社(SSC:Swedish Space Corporation)とヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)社等はスウェーデン宇宙船基地(Spaceport Sweden)を建設する計画を発表した。

スウェーデンの宇宙船基地(sorae.jp)
スウェーデンでサブオービタル(sorae.jp)

スペースポート・スウェーデンはすでに公式ホームページも立ち上げている。

Spaceport Sweden

世界各国で宇宙港を建造する動きは昨年から高まっているが、昨年の段階では、スペース・アドベンチャーズ社がシンガポールやUAEでの建造を発表するなど他社に比べ勝っていたように思う。ところが、ヴァージン・ギャラクティックも昨年秋のスペースシップ2発表の流れを断ち切ることなく活発に動いているようだ。スペースポート・スウェーデンはヴァージングループのお膝元であるヨーロッパでの活動に不可欠なものとなるに違いない。

ところで、最初に出てきたチャールズ・リンドバーグ氏の「翼よ、・・・」の台詞だが、これは後の人が付け加えた脚色であったそうだ。では本当の最初の言葉は、というと候補が2つあるらしい。「誰か英語を話せる人はいませんか?」であるという説と、「トイレはどこですか?」であるという説だ。なんかすっきりしなくてキモチ悪い・・・。1974年まで存命だったのだから、聞いておいてほしかったものだが、ここで一人の名前が浮かんだ。

それはエリック・リンドバーグ氏。

以前にも何度か紹介したが、エリック氏はチャールズ・リンドバーグ氏の孫である。そして、チャールズ氏が航空産業の発展に寄与したように、エリック氏はX PRIZEや民間宇宙産業に関わり、その発展を目指している。個人的には一昨年、昨年とX PRIZE CUPでお会いしたこともあり、一方的に親しみを持っている。彼ならばなにか知っているかもしれない。

よし、今度あったときはぜひ聞いてみよう。

サイトリニューアルです!!

・・・。

え?どこが!?

という方は多いと思います。そう、確かにこの宇宙観光企画ブログ部分は変わってません。変わったのは http://uk2.jp/の トップページなのです!

実は2004年開始当初、宇宙観光企画はブログだけじゃなく、その前にちゃんとトップページが存在していました。しかし、その後に更新効率などを考慮した結果、ブログに特化していった経緯があります。その過程で、http://uk2.jp/にアクセスしても、すぐにブログが表示されるようになっていました。

しかし、時は流れ、記事は300近くになり、単に並べただけでは過去に埋もれてしまう記事も多くなってきました。この度、宇宙観光企画(uk2)サイトトップページを復活させたのは、トップページから適切にナビゲーションすることで、過去から現在に渡るまでの記事を満遍なく楽しんでいただこうという趣旨によるものです。

もちろんブログだけでなく、これまでの方法ではお伝えしれなかったことも別コンテンツとしてお送りしていきたいと思います。

これからも宇宙観光企画(uk2)をよろしくお願いいたします。

では宇宙観光企画トップページをごらんください。まだまだ拡充していきますよ!
http://uk2.jp/

ある日本の宇宙ベンチャーがサイパンの空港の使用許可を取得した、とのこと。もちろん宇宙観光ビジネスのためだ。

Space tourism's lease approved

Space Japan社、空港使用許可(sorae.jp)

とはいえ、記事によれば「CPA earlier said that Space Japan would provide sightseeing flights using jet fighters and a MIG.」とのことで、当初はジェット機やミグ戦闘機を使った準宇宙体験旅行になるようだ。スペースアドベンチャーズ社では同様のサービスを約290~390万ほどで提供している。スペースアドベンチャーズ社日本総代理店であるJTBのサイトからツアー紹介の動画を見ることができるので、興味のある方はこちらからどうぞ。

ところで、気になるのはその日本の宇宙ベンチャーに社名だが、その名も「Space Japan」というらしい。いったいどこなのだろうと詳細を探すが不明とのこと。検索してみても一般的な単語の組み合わせでは、レアであろうその情報の効率的な検索は見込めず、全く見つからない。身の回りでも聞いたことがないので、その方面からも皆目見当がつかない。(「ひょっとして」というのはあるのだけど、全くの推測に過ぎないのでやはりわからない。)

日本でこうした活動をしている会社はまだ貴重なので、ぜひ一度お会いたい。

そこで、サイパン連邦港湾当局(CPA)に問い合わせてみましたが、同時にここでも情報収集したいと思います。

Space Japan社の連絡先を知っている方、もしくは「Space Japan」社の方、これをごらんになっていたら、ぜひinfo@uk2.jpまでご連絡ください!

よろしくお願いします!

久しぶりに企業紹介です。いつか、きちんとインデックス化したい・・・。

株式会社ジャンプトゥスペースは「宇宙教育コンテンツの企画、運営」「翻訳サービス」「イベント・セミナーの企画、運営」などを行う会社です。社長の大島さんには2006年秋のX PRIZE CUPでお会いしました。その後も、クラブツーリズム主催のスペースシップ2説明会でお会いしたりしているのですが、いつもビデオカメラと三脚持参で荷物が大変そうです・・・。大島さんのブログにもありますが、宇宙関連情報サイトを準備中とのこと。

その大島さんがlivedoorニュースで紹介されていました。

「子どもたちを宇宙へ!」夢語る若き起業家、大島さん。

記事中にはミッション・コマンダー仲間の山崎さんの名前もひょっこりと出ています(笑)

参考:
株式会社ジャンプトゥスペース
つくばではたらく社長のアメブロ

WS000017.JPG

ホワイトボードに書かれた「space travel(宇宙旅行)」の文字。
このホワイトボードは、なんとグーグル社内にあるという。そしてさらに驚いたことにこれがマスタープラン(といわれているもの)なのだそうだ。確かに似たようなことは確かにある。ホワイトボードを前に議論しているうちに気がついたらなにやら至極重要な意味を持ち始めてしまったという・・・。

これがその類かはわからないが、詳細に読んでみるといろいろと面白い。

・「Google's Master Plan

以下↓は拡大も思いのまま、全体を眺めるならこちらのほうが見やすい。
・「Undergoogle

詳しくはこちらをごらんいただくとして、やはり最近のグーグルは将来的に宇宙にも領域を広げる予定のようだ。同様の方向性のニュースとしては超高性能の天体望遠鏡プロジェクトへの参加などがあった。天体で起こっていることはGoogle Earthほど見つけることほど、容易くないかもしれないが、それでも多くの人が少しずつ時間提供することで膨大な目が宇宙に注がれ、結果として新たな発見が生まれてくる可能性は高い。

そして何よりもこうした試みは、間接的に宇宙旅行の潜在顧客を増やすことにもつながると思うのだ。
その効果に期待したい。

参考:
・「Googleのマスタープランでは宇宙旅行も手がけるそうです
・「これは必見!Google帝国の壮大なマスタープラン!
・「グーグル、超高性能望遠鏡向けのサーチエンジンを開発へ

現在、ラスベガスで開催されている家電業界最大級のイベントConsumer Electronics Show(CES)。このイベントはマイクロソフトのビル・ゲイツ氏の開会講演から始まり、毎年、ソニー、東芝などのメーカーやYahoo!、ディズニーなどのネット企業・コンテンツメーカーなど多くの企業によって、最新のテクノロジー、商品、サービスが発表される場である。

特にマイクロソフトは2007年1月30日に発売を控えた新OS「Windows Vista(ウィンドウズ・ビスタ)」のPRに余念がない。ビル・ゲイツ氏の開会講演でも当然のごとくVistaは大きく取り上げられていた。

そんなCESにおいて、米Rocketplane Kistler(ロケットプレーン・キスラー社)はマイクロソフトと大手CPUメーカーのAMDが共同で実施するキャンペーン「Vanishing Point」にサブオービタル宇宙旅行を提供することを発表した。

Vanishing Point

ロケットプレーン・キスラー社が提供するサブオービタル宇宙旅行は、宇宙機XPに搭乗し、高度100kmの宇宙空間に数分間滞在する。そこは地上や飛行機では見られない「漆黒の空と青い地球」を堪能することができる、正真正銘の宇宙だ。

「Vista」は「眺め・眺望」をいう意味もある。サイトで紹介されている通り、「究極の眺め(the ultimate vista)の旅」である宇宙旅行は、まさにVistaキャンペーンにうってつけの商品といえる。ちなみに「ultimate」はウィンドウズ・ビスタの最上位エディション(Windows Vista Ultimate)の名前でもある。

キャンペーンでは1週間にひとつずつ、12のパズルが出題され、参加者はポイントを稼いでいく。ネットだけではなく、同時に各地で開催されるライブイベントにもパズルのピースが隠されており、リアルとネットを連動させたキャンペーンとなっている。

ただ、1点だけ残念なことがある。このキャンペーンは以下の国を対象として行われるのだが…、

Australia, Canada (except the Province of Quebec), Germany, Singapore, United Kingdom, New Zealand, Ireland, France, Italy, Spain and the United States and District of Columbia.

そう、日本は含まれていない、のだ…。

参考:
キャンペーン賞品一覧

日本最大級のベンチャーマッチングイベント「ベンチャーフェアJAPAN2007」に、宇宙観光企画もサポートしている株式会社アストラックスが出展します!
株式会社アストラックスは今後の民間宇宙ビジネスを形作るべく設立された宇宙ビジネス総合プロデュース企業です。現在進行しているものに、米ロケットプレーン・キスラー社との提携によって実現した宇宙機3便を活用する民間商業宇宙飛行士(ミッション・コマンダー)プロジェクトがあります。筆者は第3便に搭乗する予定です。

会場のブースNoはE-04です。イベントは入場無料なので興味のある方は(あまりない方も)ぜひお立ち寄りください。

ベンチャーフェアJAPAN2007
日時:2007年1月15日(月)~17日(水) 10:00~17:00
場所:東京国際フォーラム 展示ホール1・2
(東京都千代田区丸の内3-5-1)

会場へのアクセスはこちら

年も明けて1週間。初夢で宇宙旅行に行った方も結構いらっしゃるようです。
そこで今回はそんな宇宙旅行者のブログエントリーをご紹介。

当選しました!!(君に書く物語 ~未婚シンママのブログ~@6ヶ月)
年賀状に混じってある一通のハガキが届きました。
から始まるエントリーを読んだ際、思わず「どこの旅行会社だろ?もしかして去年出現したという宇宙旅行詐欺!?」などと思ってしまいました…。

ところで、宇宙旅行については「窮屈な状態であんな重たい服を着て何日もすごすなんて」と、ご心配の様子。大丈夫です。そこまでではない(はず)ですよー。
もし心配であれば地上100kmの宇宙にちょっと行って帰ってくる「サブオービタル宇宙旅行(宇宙体験旅行)」はどうでしょう。

ぜひ来年は快適な宇宙旅行初夢を見てくださいね!


OFF WORLD(LENINGRAD)
かなり鮮明な初夢を見たとのこと。ところが…、

まず宇宙船に乗り込むシーンから始まり、ワープ(このへんがアイマイ)して到着した先がブレードランナーの映画セットの中!!

って、セットかよ!(笑)


そういえば。(紅い影の逃避行。)
こちらは宇宙旅行の「準備」の夢。

どこかの学校の寮で配られたプリント見ながら『あー、あれ用意しないと…』とかえらく冷静な頭で考えてました。
でもって見知らぬ学校に行って知らない大人に『先生コレがない』とか言ってました。
もっと喜べよ自分!

確かに…(笑)
しかも、このテンションって遠足レベルにさえまったく達していないし。せいぜいプールの用意レベル…。ここまでローテンションで宇宙にいけるようになったら、それはそれですごいのは確かだけども。


あけおめ(stay natural …)
今年の初夢は、『宇宙旅行から帰ってくるときに事故して、「大丈夫ですかぁ?」と心配される』 でした。

…だそうな。帰ってくるときの「事故」って!(笑)


亥の出会い(バレて時化りが楽しても、モテし暗がり消してれば)
最後は宇宙家族旅行の初夢。

宇宙旅行に両親と行きました。そこに妹はいませんでしたがきっと部活だったのでしょう。食事中、いきなり地球帰還が決まり慌てる。だってまだ炭酸飲料がコップに…!(これは去年最後に飲んだのがレモンスカッシュだったからかと)ベルトもしないまま直下。体丸めて飲食物はぶちまけないようにしたら1回転。でも代わりに椅子の下に潜り込みしのげた。

部活で家族旅行欠席ってありがちかも(笑)
途中の状況も楽しいですが、気になるのは最後の部分。「椅子の下に潜り込みしのげた。」って!(笑)地震か!?


さて、肝心の自分の初夢はなんだったろう?何か食べてた気がするけど…。

ネタになる初夢がうらやましいです。

「垂直離着陸機」は垂直にあがって 垂直に降りてくる、UFOのような動きをする機体のことだ。2006年のX PRIZE CUPで行われたLunar Lander Challengeにも参加したアルマジロエアロスペース社の「Pixel」や日本の「RVT」もこの方式にあたる。

そして、アマゾン・ドットコム社のCEOジェフ・ベゾス氏も垂直離着陸機の計画を持っている。これが、ブルー・オリジン社で開発が進む機体「Shepard(シェパード)」であるが、これまであまり情報が出ておらず、画像としても以前連邦航空局 (FAA)に提出された資料くらいしかなかった。

そうした中、ブルー・オリジン社のサイトに試験打上の様子がレポートされたとのこと。これまでの秘密主義と比較すると相当の大盤振る舞いで画像・動画が確認できる。

Jeff Bezos’ Blue Origin Reveals Rocket Launch Details

Development Flight, and We are Hiring

が、しかし、RVTやPixelの飛行を既に見た後では、その動きについて特に目新しいものは感じられなかった。また、垂直離着陸型の宇宙機については着陸時の不安定さなど方式としての懸念もある。(実際、アルマジロ・エアロスペース社のPixelは着陸時に機脚を追ってしまったことでリタイアを余儀なくされた。)

いずれにせよ、ロケットプレーン・キスラー社以外、各社の動きがなかなか見え辛い時期が続いたが、ようやく役者がそろい始めたようだ。どこかのタイミングで状況をまとめなおしたい。

参考:
・今年は垂直離着陸コンテスト、民間宇宙機の祭典「X PRIZE CUP」開催される
http://journal.mycom.co.jp/articles/2006/11/17/xprize/

英王室ベアトリス王女が宇宙旅行を予約したという記事を以前紹介したが、これが年始の番組で取り上げられるようだ。

■世界のプリンセス全部お見せいたします!3
日本テレビ系列
2007年1月6日(土) 19:00~20:54

この番組の1コーナーで宇宙旅行を予約したプリンセスに対する王族の反応が紹介される、らしい。サイトの番組情報には特にその記述はないが、番組宣伝でそのくだりが紹介されていた。

ヴァージン・ギャラクティック社に勤める恋人の勧めで申し込んだという以降、特に情報のない状況であるだけに気になるところだが、それよりも実は気になるのがスタジオの反応。たとえ台本上のものであっても世間一般の宇宙旅行に対する反応がみられる貴重な機会だ。

参考:
日の沈まない帝国は宇宙を目指す!?英国王族も宇宙旅行

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