2006年11月アーカイブ

今日は宇宙観光企画も支援する株式会社アストラックス主催の講演会のご案内です。講演者の山崎さんは民間商業宇宙飛行士ミッション・コマンダーの1号でもあります。

動き始めた宇宙ビジネス、ロケットを飛ばすだけではなく、様々なビジネスチャンスがそこにはあります。ぜひお越しください。
あ、学生さんは無料です!

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起業を目指す学生向けビジネス講演会
『民間宇宙ビジネスの起動!』

IT産業の次に発展すると言われている宇宙ビジネスが、
ここ日本でも静かに産声をあげようとしています。
国内外の民間宇宙ビジネスの動きと、民間宇宙ビジネスを
立ち上げようとしてる私達の取組みと展望をご紹介します。
宇宙ビジネスに興味のある方、新ビジネス開拓に興味のある方、
宇宙を絡めた起業を検討している方は、是非お越しください。

(1)プレゼンター
株式会社アストラックス
取締役兼最高事業戦略責任者 山崎大地

(2)対象
・ 「起業」「新ビジネス」「宇宙」のいづれかのキーワードに興味を持つ学生、フリータの方
・ 宇宙関連ビジネスの起業を検討している方

(3)日時
12/10(日) 17:00開場、17:10開始、18:30終了予定 

(4)場所
千代田プラットフォームスクエア 5F会議室
http://www.yamori.jp/modules/tinyd2/index.php?id=10

(5)参加費
学生;無料(学生証をお持ちください。)
社会人;1000円

(6)株式会社アストラックスの紹介
株式会社アストラックスは、2006年7月に設立されました。
米国の民間宇宙船開発会社ロケットプレーン・キスラー社が開発中の宇宙船ロケットプレーンXPを利用した様々な宇 宙利用・宇宙ビジネスの形を提案致します。国内外の企業、大学、研究機関と連携して、宇宙をテーマにしたフード事業、衣服事業、ロボット開発事業、教育事業、クリエータ創出、そして宇宙飛行士養成から宇宙旅行まで、幅広い分野で新規事業を開拓してゆきます。
URL; http://www.astrax.biz/ (プレサイト)

(7)講演概要
IT技術が世の中に確実に定着しつつある今、次の舞台は「宇宙」。これまで国が主導で行ってきた宇宙開発の分野には、まだまだ無限の可能性が残されています。
本講演では、私たちが取り組む新たな民間有人宇宙ビジネスについてお話しします。 
本年7月に創設された新宇宙ビジネス会社「株式会社アストラックス」は、米国民間宇宙機開発企業ロケットプレーン・キスラー社と契約し、同社が開発中の宇宙機「ロケットプレーンXP」を利用して、宇宙ビジネスの展開と宇宙旅行の提
供をします。このロケットプレーンXPによる宇宙フライトでは、地上100kmの宇宙環境にて約5分間の無重力状態を体験できます。また、顧客の依頼により、株式会社アストラックスに所属するミッション・コマンダー(民間商業宇宙飛行士)が、宇宙空間における教育ミッション、サイエンスミッション、その他商業ミッションを実施します。フライトは、早ければ2008年に予定されています。
そして、宇宙と地上のあらゆる分野とのコラボレーションによる新規事業の立ち上げを行い、宇宙教育事業、宇宙アート事業、宇宙飛行養成・訓練事業、宇宙旅行事業、宇宙ロボット事業、宇宙ウェア事業、宇宙フード事業、宇宙キャラク
ター事業、宇宙イベント事業、宇宙店舗展開事業、宇宙映像/CG事業、宇宙クリエータ創出事業など、「宇宙」をより身近な存在とするための様々な事業展開を行っています。
本講演では、近い将来に起業を目指す学生の方々へ宇宙ビジネスの可能性をお伝えし、夢を共有し、新たなビジネスが生まれる機会を創りたいと考えています。ご参加の上、皆様の様々なアイデアをご提案いただければ幸いです。

(8)参加申込方法
下記メールアドレス宛に、件名を「宇宙ビジネス講演会参加希望」としてEメールを送付してください。
満席となり次第締め切らせていただきます。

(9)連絡先メールアドレス
t.motohisa@astrax.biz
(「@(全角)」は「@(半角)」に置き換えてください)

以上

宇宙に行くときに使う発着場といえば、人里離れた場所、というのが現在の常識。アメリカのニューメキシコ州が宇宙産業に適している、と宇宙港建設計画が進められている理由のひとつに「人口密度が低い」というのがあるくらいだ。もちろん危険性のため、という意味もあるが、たとえ安全に運行が可能になっても切り離せない「騒音」という問題がある。
これは宇宙機に限った話ではない、というよりも、そもそも飛行機で同じ問題が解決されていないのだから、宇宙機に話を絞るのはいささか順番が違うというものだろう。

では、順番に、ということで、旅客機の騒音対策の切り札になるかもしれない技術が開発中だ。

騒音出ない旅客機を開発 米英の産学ベンチャー

デザインは以下で見ることができる。

SAX-40 (Silent Aircraft eXperimental)

マンボウを横にしたような形がユニークだ。これが実用化されれば、おそらく商業運行を始めている宇宙機の分野にもおのずと影響を及ぼしてくるだろう。スペースシップワンのように宇宙に行く機体を母機が上空まで持って行く2段式のタイプであれば、母機にこの記述を応用することで、発着地の幅はぐんと広がる。ロケットプレーンXPのような地上から飛び立った機体がそのまま宇宙に行く1段式の場合ももちろん応用が利くだろう。(ただ、この機体が音速を超えるのに適しているかは別問題だが)

さて、そんな実用化が待ち遠しい本技術。気になる実用化時期は、というと、
「2030年」
いくつかの国が月に行っちゃってるかもしれない頃ですね…。

宇宙CM、今度は宇宙空間で(つまり宇宙ステーションの外で)ゴルフです。

史上最長のティーショット 宇宙でロシア人挑戦と米紙

片手でのショットというと、なんとなくゴルフっぽくない感じ・・・。
いっそのこと、ついでにテニスラケットや卓球やバドミントンやクリケットなど、「打ちモノ」全般やっておけばいい映像アーカイブになるんじゃないだろうか。
あ、それとダーツとか、地球めがけて。もしくは月めがけて。撮り方によってはかなりいい絵になりそうだ。

ところで、宇宙でモノを放つとなると気になるのが宇宙ごみ(デブリ)化。地球を周回している物体は猛スピードで動いているわけで、ほんの小さなものでもぶつかったら大変なのだ。
今回もゴルフボール(通常の10分の1の重さ)がどれくらいで軌道を外れて地球に落ちるかアメリカとロシアがそれぞれ予測したそうだ。

ロシア側はボールが3年半にわたって地球を周回すると予測。一方、米航空宇宙局(NASA)はわずか3日間で大気圏内に落下するとしている。

3年半と3日間・・・、ちょっと違いすぎじゃないですか?「3」しか合ってないし・・・。

それはそうと、宇宙でのゴルフはこれが初めてではありません。記事中にもあるとおり、アポロ14号で月に行った際もゴルフをしてました。

で、その時の画像がこちらです。

・・・あー、なんかそう見えなくもない・・・。

X PRIZE CUP(エックス・プライズ・カップ)に今年も行ってきたという割には何も書いてないみたいだけど?と一部からいわれたとかいわれないとかな今日この頃、ちょっと時間がかかりましたが筆者執筆のX PRIZE CUP現地レポートがMYCOMジャーナルに掲載されました!

今年は垂直離着陸コンテスト、民間宇宙機の祭典「X PRIZE CUP」開催される

なんと5ページにも及ぶ大作です(笑)かなり削ったつもりだったんだけど・・・。

というわけで、紙面の都合上、書ききれなかった分のひとつを以下に掲載。
少しずつ拡充していきます。

■気球×宇宙船=ダ・ヴィンチプロジェクトは今!?

3人の人間を乗せて高度100kmの宇宙へ2週間のうちに2回往復した最初のチームには1000万ドルの賞金が与えられるという「X PRIZE」。結果として2004年10月にスペースシップワンが勝利したこの賞金レースには様々な方式の機体がエントリーしていた。水平離着陸型、垂直型、1段方式、2段方式・・・。

そして、それらの中で群を抜いてユニークさを放っていたのがカナダの「ダ・ヴィンチプロジェクト」が推進していたバルーン方式だった。

スペースシップワンでは、宇宙に行く子機(スペースシップワン)は、母機(ホワイトナイト)によって上空まで運ばれる。対して、ダ・ヴィンチプロジェクトでは、宇宙機を上空まで持って行くのに気球を使うのだ。発射地点である上空に到達するまでのゆったりとした優雅な時間と、上空に行った後のロケットエンジンによる強烈な加速度のコントラストは旅と冒険の気分を盛り上げてくれるに違いない。

去年のX PRIZE CUPでは気球にぶら下げる宇宙機のモックアップを展示していた。
しかし、今年はブースに行くとなぜか(バルーンに比べれば)普通の宇宙機の模型があるだけ。そういえば、バルーン方式はやめたという話は実は去年くらいから聞いていたが、その理由はきちんと聞いていなかった。

あんなに魅力的な方式をなぜやめてしまったのか、ダ・ヴィンチプロジェクトを推進するDream Space Group代表のBrian Feeney氏に話を聞いた。

「それは目的が変わったからだよ」

氏によれば以前バルーン方式を推進していたのは、それが「予算が抑えられるから」とのこと。確かにスペースシップワンの母機(ホワイトナイト)よりはかなり安上がりに思える。ところが、バルーン方式はひとつ大きな欠点がある。
それは「風まかせ」ということだ。

「X PRIZEが終わって開発目的が商業運行に変わった。風によって左右されるバルーン方式では安定した商業運行はできない、というのが方式を変えた理由だ」

確かに2週間以内にとにかく2回打ち上げればよかったX PRIZEと、きちんと目的の場所に戻ってこなければならない商業運行では、こうした違いは当然かもしれない。

新しく開発中の機体はなんと9人乗り。2人分がパイロットとクルーで残り7名分が乗客用だ。スペースシップ2が乗客6名。今具体的に計画されている宇宙機では一番多いクラスのキャパシティを持つ。うまく運行できれば宇宙旅行の値下げにも貢献するだろう。

民間宇宙機開発も日々動いているということを実感する一方で、なにか古きよき時代の遺物を懐かしんでいる気持ちにもなった。黎明期を抜け出す過程では仕方のないことだが、こうしたユニークな方式が志半ばにして消えていくのはなんともさびしい気もする。

とはいえ、新生ダ・ヴィンチプロジェクトには宇宙への大量輸送を目指して、今後もぜひがんばってほしいところだ。

前回は2006年1月に六本木ヒルズで行われたこのシンポジウム。今度は2006年12月7日(木)、年内に開催です。

JAXA産学官連携シンポジウム2006「宇宙×イノベーション」

プログラムも上記からチェック。
しかし、前回はあの事件の翌日だっただけにある種すごい注目でした。さて、今回はなにごともなく当日を迎えられるでしょうか・・・。

そういえば、今宇宙系で何度も会っている方にも、最初に会ったのは前回のシンポジウムの懇親会だったり。日本では比較的一般向けで、ある程度規模のあるシンポジウムというとあまり数がないだけにこうした場は人と人をつなげる意味でもとても貴重だ。
惜しむらくはもろに平日というところ。

さて、今回はいけるかどうか。見かけたら声かけてくださいね。

うろ覚えで申し訳ないが、確か宇宙空間にでかい広告を浮かべることについては規制がかかるとかかからないとか。そりゃたしかに夜空を見上げたらド派手なネオンばかり浮かんでたらがっくりきますもんね。

じゃあ逆ならいいだろう、ということかどうかはわからないが、やはり出てきた。
ケンタッキー・フライド・チキンが宇宙に向けた広告を設置したのだ。

エリア51に巨大カーネルおじさん 宇宙人にも選ばれたい
世界初? KFCが「宇宙に向けた」広告

ところで、空港には英会話学校の広告が多いことからもわかるように、広告は掲載場所によってより効果的な広告というものがある。では、宇宙向け広告にはどんな広告が適しているだろうかと考えると、それは食べ物系なのではないか。

当面は宇宙旅行といっても滞在期間は1週間程度とはいえ、それでもやはり旅後半は地球の食事が食べたくなったりもするだろう。そんな時、宇宙ホテルの窓から地球を眺めているとケンタッキーの広告が・・・。確実に刺さる広告になるに違いない。

日本人としてはラーメンなんかがいいかも。

あ、でもラーメンは宇宙でも食べられるか。(かなり違うけど)

忘れてました!取り急ぎお知らせ。今夜(11/15)です。
NHK総合でも放映予定。

史上初!ハイビジョン生中継 LIVE宇宙ステーション

宇宙旅行会社の中でもっともブランドとして一般に名前が知られているのは、おそらくはイギリスのヴァージン・ギャラクティック社であろう。同社はこれまでにも数々の著名人を顧客に迎え入れることでその名を広めてきた。そしてその顧客リストにとうとう英国王族まで名前を連ねることになった。

英王室ベアトリス王女が宇宙旅行へ

契約理由が「ヴァージン・ギャラクティック社に勤めている恋人に薦められて」というのがちょっとアレだが、こういうニュースは宇宙旅行の「実在」を示すのに有効である。一般とはかけ離れたイメージも同時についてしまうが、そこはそれ、いずれにせよ安いものではないのだから、先日のパリス・ヒルトンが予約したというニュースしかり、現状としては一種憧れの商品となるためにも妬みを買うくらいがいいのかもしれない。

ところで、宇宙旅行の話題に出てくる国というとアメリカが多いのだが、イギリスの名前もよく聞く、ヴァージン・ギャラクティック社だけでなく、X PRIZE CUPにも出展していたスター・チェイサー社、「アセンダー」という水平離陸型の宇宙機を開発するブリストル・スペース・プレーン社などがある。

かつて世界中に植民地を持ち、「日の沈まない帝国」といわれた英国が、21世紀は宇宙でその存在感を強くするのではないだろうか。

ところで、記事中「宇宙の滞在期間はわずか3時間」とあるが、高度100kmを超えた「宇宙」での滞在時間はおそらく5分から10数分程度ではないか。3時間というのは離陸から着陸までを指すのだろう。(それにしてもちょっと長生きがするが・・・)

そして記事の最後の「ただベアトリス王女は王位継承者の1人(継承順位5位)でもあるだけに、父アンドリュー王子(46)と母セーラ・ファーガソンさん(47)、エリザベス女王(80)は反対している。」というくだりが、明確にそうと書かずに宇宙旅行のある現実を示しているのが印象的だった。

2006年9月、ヴァージン・ギャラクティック社はニューヨークで開催された未来の技術やエンターテインメントの展示会「WIRED NEXTFEST」にて自社が利用する宇宙機「スペースシップ2」を公開した。
そして11月11日、日本でヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅行を扱っているクラブツーリズムでこの報告会が行われた。

今回、報告会の案内はクラブツーリズムが主体として運営する数ある旅行クラブのひとつ「宇宙旅行クラブ」の会員や、宇宙旅行について問い合わせを行った方などにアナウンスされていたとのこと。広く一般には告知していない中、それでも東京新宿の都庁近くにあるクラブツーリズムには20数名の参加者が集まっていた。(知った顔が結構いたが…)

まず、現地で実際に発表を見てきたクラブツーリズムの浅川恵司氏から概要が話された後に、ヴァージンギャラクティック社の過去の紹介ビデオ、そして、発表会場で流されていた宇宙旅行のイメージビデオが放映された。

9月の発表までスペースシップ2の情報はかなり限定的でなかなか全貌が見えてこなかったこともあり、この映像はかなり興味深いものだった。デザインもそうだが、特に気になったのは宇宙に到達してからの映像。乗客はシートベルトをはずし、機内で自由に遊泳を楽しんでいる。以前、シートとの間をテザー(ひも)でつないだ状態で浮くことが計画されていたが映像はテザーなしであった。そうなるとやはり気になるのは「どうやって座席にもどるか」だ。無重力(微小重量)状態ではうまく行動できない。間に合わなければ降下時に受ける強烈なG(加速度)で大怪我をする可能性もある。

そんなことを考えながら映像を見ていた。そして宇宙でのタイムリミットを示すカウンターが「0:00」をさした次の瞬間・・・。

いきなり座席にテレポートしていた(笑)

さすがヴァージン。・・・といいたいところだが、実際はこのあたりはテザーの有無も含め、不確定な中でのイメージ映像と解釈したほうがよいのだろう。

そして、会場の様子をビデオで紹介した後、実際にヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅行を予約している稲波紀明さんから、この5月にスペースシップ2のメーカーであるScaled Composites社を見学した際の模様が報告された。これは世界で予約し、支払いを終えた最初の100人のみを対象としたもので、かなり充実したものだったようだ。見学会はロサンゼルスで開催された国際宇宙開発会議(ISDC)にあわせて行われた。(ISDCには私も参加しており、稲波さんとも会っていた。見学会に行くという話を聞いたときはうらやましく思ったものだ。)

最後に先頃「宇宙観光旅行時代の到来(文芸社)」を出版した水野紀男氏から今後の宇宙旅行に関する展望が話された。宇宙旅行をまじめに語るということが受け入れられない経験も多々あるという話があったが、これから少しずつ変わっていくに違いない。
終了後にご挨拶したところ、ミッション・コマンダーの発表のことなどもご存知だった。やはりうれしい。

報告会は以上で終了したが、宇宙旅行クラブは今後、これまでの「夢」としての宇宙旅行を語るという姿勢から「現実」の宇宙旅行にシフトしていくという。


■参考:
○Virgin Galactic SpaceShipTwo Wired NEXTFEST

会場の様子、前半に出てくる女性は副社長のスーザン氏。ISDCでもお会いした。

○SpaceShipTwo

前半はスペースシップ2の宇宙旅行イメージ映像。宇宙からの帰還時の座席早戻りに注目。
後半はヴァージンギャラクティック社の紹介ビデオとなっている。

○クラブツーリズム宇宙旅行クラブ「会員News Letter」
スペースシップ2特集号(PDF)
クラブツーリズム浅川氏による会場レポートを掲載している。

今年5月にロサンゼルスで開催された第25回国際宇宙開発会議(ISDC)でCGアーティストの河口洋一郎氏にお会いした。宇宙開発とCGというと、技術的なシミュレーションなどが用途として浮かぶが、河口氏の考えは別のところにある。

「環境としてのCG」だ。

宇宙空間は(現在は)機能性が重視され、無機的な空間になりやすい。また、温度・湿度などの環境は一定で、視覚的な変化も少ない。将来、人間が普通に宇宙に行くようになったとき、そうした環境での長期滞在に(訓練を重ねた宇宙飛行士ならまだしも)果たして普通の人は耐えられるのだろうか。

地球上の自然は絶えず変化する。水流に手を入れれば波が立ち、草に手を触れればざわめく、そうした行動に対するフィードバックが環境として存在する。河口氏は、そうした自然のような「反応する環境」の構築を考えているとのことだ。

インタラクティブなメディアアートは数あれども、その活用の場として宇宙空間を挙げる河口氏の試みに、今後も注目していきたい。


ところで、この話を思い出したのはCNETで以下の記事を読んだことによる。記事中で紹介されている作品も、そうした試みに活用できるだろう。

手をかざすと映像が揺れる、モーショングラフィックスの世界

ただ、人間は飽きやすい生き物である。宇宙生活空間に構築された環境の反応を当初は面白がるだろうが、それだけでは「同じ反応」として変化のない環境と同様になってしまう。

ではどうすればよいか。

私としては、最終的にやはり自然の力を借りることになるのではないかと思っている。地球上の自然をそのまま、宇宙に転送するのだ。当初は地球上の映像・音を高精細で転送し、立体映像を居住空間に映し出すというところまで。さらに進化したら立体映像に対するアクションを地球に転送し、なんらかの方法で地球上の環境に再現する。技術をインタラクティブな環境そのものを作り出すことに使うのではなく、2つの環境をつなぐことに活用するのだ。本物の自然なのだから、厳密に同じということはない。ダイナミックな変化もないかもしれないが、そこで起こる小さな変化こそが、逆に安らぎを与えてくれるのではないか。


こうした考えは新しくはない。20世紀に夢見ていた21世紀の未来像にも同じようなものはあった。しかし、現状課題との関係が実感され始めた現在、色褪せかけていた未来像がもう一度別の意味付けをもって鮮やかさを取り戻すことは十分にあるだろう。

これも温故知新というべきか。

これまで何度かご紹介してきた「土佐宇宙酒」が賞をとりました!

「さまざまな分野で業績のあった団体などに贈られる「第21回龍馬賞」に土佐宇宙酒を実現させた「県宇宙利用推進研究会」(てんくろうの会、鈴木朝夫会長)が決まった」とのこと。

龍馬賞に県宇宙利用研 土佐宇宙酒で産業活性化

ただ、記事中の関係者コメントにある「宇宙からのアウトプットの製品化は恐らく初めて。」というのは違う気が…。例えば、1998年秋にスペースシャトルで宇宙に行ったバラ「オーバーナイトセンセーション」を使った香水、資生堂「ZEN」(2000年発売)なんてのもあるし。「高知県内では」というならわかるのですけれども。

それはともかく、どこかの記事でも読みましたが、今後は宇宙酒をどう展開していくかですね。目新しさがなくなっても売れ続けるにはどうすればいいか。このあたりは宇宙関連商品に限らず、逆に成熟した商品カテゴリでも顕著な問題です。

とかく一発ネタになりがちな宇宙関連ネタ。末永く続けてほしい。

2006年4月の記事「史上5人目の宇宙旅行者は元マイクロソフトの開発者」でもお知らせしたチャールズ・シモニー氏の宇宙行きがほぼ確定となり、あらためてアナウンスされた。

でも、宇宙旅行者も5人目ともなれば肩肘張ってお知らせするものでもないかな、と思っているうちにお知らせすることさえうっかり忘れてました…。あぶない。
というわけでタイトルもちょっと脱力風味で。

ところで、振り返ると宇宙旅行者は2001年4月のデニス・チトー氏から2番目の2002年4月のマーク・シャトルワース氏までが1年だったのが、3人目のグレゴリー・オルセン氏(2005年10月)までは3年、とちょっと間延びしてしまっていた。しかし、次の女性初の宇宙旅行者アニューシャ・アンサリ氏(2006年9月)までは1年。そして、チャールズ・シモニー氏は約半年後の2007年3月、と、ここにきて「宇宙への定期便」の印象を強くしている。

宇宙が特別なものでなくなっていく、と見られなくもないが、それは「民間人が宇宙に行くことが」であることを忘れてはならない。海外旅行が当たり前の現在においても、見知らぬ諸外国を訪れる体験がひとりの人間に時として大きな影響を持つように、ひとりひとりの個人にとって宇宙という場所を訪れる体験は、地球上のそれにも増して大きな意味を持つことがあるに違いない。

さて、チャールズ・シモニー氏の宇宙への軌跡はサイトでも随時報告される。
その名も「http://www.charlesinspace.com/」(チャールズ・イン・スペース)。そのまんま。
「~・イン・スペース」という決まり文句もそろそろ別バージョンが出てきてもいいのになと思う今日この頃、いいアイデアがあったら教えてください。

宇宙服、といっても、あの宇宙遊泳(船外活動)で使うゴツいアレではない。この宇宙観光企画で「宇宙服」といえば、もっぱらこっちのこと。

宇宙旅行で着る宇宙服のコンテスト「スペース・クチュール・デザイン・コンテスト」の結果が、2006年11月2日、東京文京区の東京大学本郷キャンパスで発表された。

これが史上初の“宇宙旅行服”
無重力でふんわり…宇宙用ウエアのファッションショー
無重力でおしゃれ?宇宙服デザイン
「無重力」おしゃれ、披露 宇宙ウエアのコンテスト

これまでに優秀作品11作品が選ばれていたが、今回はそれを実際に製作してファッションショー形式でお披露目、最優秀作品が決定された。最優秀作品は親子で着ることを想定した「宇宙散歩」という作品。作者の梅津緑さんは、2008年から開始予定の米ロケットプレーン・キスラー社の宇宙旅行者向け宇宙服のデザインに参加する予定だ。

ところで、この受賞作の特徴のひとつとしてはやはり親子を対象にしたという点があるだろうが、そこでふと足りないものに気づいた。うん、これはやっぱり必要だ。

そこで提案。

今度は「スペース・チャイルドシート・コンテスト」なんてどうですかね。
もちろん機体の後ろにつける「子供が乗っています」のラベルデザインもセットで。

(今はまだ、子供は宇宙旅行に行けないけど・・・)

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