2006年3月アーカイブ

3月26日(日)夜の日本テレビ「真相報道バンキシャ!」で堀江氏の宇宙ビジネスについての話題が取り上げられると聞き、そそくさと視聴してみる。

おろしげなBGMに乗せて「驚くべき情報をキャッチしました」との前振りからVTRへ。その後もいちいち効果音がおどろおどろしい(笑)。内容としては、2005年6月にロシアを訪れたことや、2005年10月に福岡で宇宙ビジネスを発表したこと、そして、今も宇宙ビジネスの続行を希望していることが伝えられた。福岡で行われたXプライズ関係者との懇親会についても報じられていた。「驚くべき情報」をちょっと期待して待ってはみたけれど、期待しすぎてしまったらしい・・・。

情報としては新しいものはなかったけれども、宇宙ビジネスが日曜日夜の番組で取り上げられたのは珍しい。宇宙旅行の方法についても軽くではあるが触れられていて、具体的イメージを伝えるのに一役買っている。

ただ、やはり気になるのはその取り上げられ方。編集や効果音によって相当印象がサスペンス的になっている・・・。奇しくもメディアの恐ろしさを感じることとなった。今度はもっとポジティブなBGMで取り上げられたい。

その他、収穫としては「Xプライズ」の名前が出たり、ピーター・ディアマンテス氏、イーロン・マスク氏の名前やインタビューが紹介されたこと。おかげさまで宇宙観光企画もアクセスが若干増えました(笑)

宇宙ビジネスへの参加をサポートする宇宙オープンラボの第1回目成果発表会が2006年3月24日に開催された。これは宇宙オープンラボがサポートする宇宙ビジネスの加速を目指した試みで、投資家等へのアピール機会の提供も目的としている。

第1回 宇宙オープンラボ成果発表会プログラム

今回の発表案件は以下の8案件。日進カップヌードルの宇宙CMでおなじみの(株)SPACE FILMSの名前も。

・耐放射線・耐熱に優れた画期的な窒化ガリウム半導体の実現(神奈川県(株)パウデック)
・宇宙機用に斬新な膨張・硬化技術を提案(福井県 サカセアドテック(株))
・大学ベンチャーで超小型・低コストの「My衛星」を実現(東京都 NPO法人UNISEC)
・天文用高速計算機ボードを様々なシミュレータに応用(東京都(有)リヴィールラボラトリ)
・宇宙と地上で最先端の睡眠科学を追及(大阪府 西川リビング(株))
・国際宇宙ステーションで商用ハイビジョンカメラを運用(東京都(株)SPACE FILMS)
・衛星画像を活用して水稲被害率算定を合理化(東京都 宇宙技術開発(株))
・可視光で反応する酸化チタン光触媒で宇宙居住スペースの空気を浄化(京都府(有)イールド)

その後、各発表ブースでの交流会、米国宇宙ベンチャーの最新動向報告、懇親会と続いた。
交流会では、以前からお会いしたいと思っていた中須賀教授にお会いすることができた。実は私自身、以前から人工衛星を利用したアイデアを持っていたため、その実現可能性についてご意見をいただきたいと思っていたのだ。実際のところ、これを商業ベースで実現するには安全・安定確保にかかるコストが大きいのではないかという感触だったが、アイデアには興味を持っていただけたのか、アイデアについて意見交換をするなかで、大変有意義な時間をすごすことができた。時間の関係で、お伝えできなかったことも多かったので、改めて機会をもてればと思う。

米国宇宙ベンチャーの最新動向報告はCSPジャパンの金山氏から行われた。30分という短い時間の中で、多くの情報がわかりやすく説明されていた。発表最後の「日本における宇宙ベンチャーの可能性」にある提言の最初で述べられていた「宇宙活動に携わっているのは、政府のため、企業のためという考え方が根底にあるのでは。自分のためでないならば、起業家的な発想を期待することは難しい」という言葉にはなるほどと感じた。かつてのITがそうであったように、宇宙ビジネスも現在は個人の思い入れが必要な時期であるようだ。

参考:
「見上げる宇宙から使う宇宙へ」--JAXAが宇宙オープンラボの成果を発表

2006年4月1日に発売解禁を控えている土佐宇宙酒。その宇宙酒に待ったが入った。

さまよう「土佐宇宙酒」 露が「商業利用は駄目」

2005年10月に宇宙を旅した宇宙酒の酵母だが、実はこの旅は「研究目的」として実施されたものだった。もちろん、その後の日本酒醸造も予定されていたが、これはあくまで「研究成果の利用」という位置づけで行うという形だ。このような形をとったのは「商業目的」と「研究目的」では打ち上げ費用に数倍も違いが出てくるため。ただ、宇宙酒の醸造予定については当時のロシア側も認識しており、暗黙の了解となっていたらしい。しかし、ロシア側の宇宙関連体制が変わり、「暗黙の了解」がなくなってしまったというのが事の理由とのこと。

とすると心配なのは、宇宙酒の運命。果たして宇宙酒を飲むことはできるのだろうか、ということだが、そこは安心してよいようだ。苦肉の策として、なんと2006年3月末のソユーズ打ち上げに「商業目的」として積み込み、後付けではあるが、なんとか「商業目的」の形を整えることによって、宇宙酒は発売できるようになったのだ。

この「商業利用」の追加打ち上げによって全体費用は約1億円に膨れ上がった。そもそも、方法自体も多少苦しい部分があるが、そこは宇宙酒を無事に発売するため。大目に見てもらいたい。

さて、宇宙酒はよいとして、そうなると気になるのが同じ便に乗っている「宇宙ヨーグルト」の乳酸菌。こちらはちゃんと「商業目的」になっているのだろうか。タイミング的には大丈夫なはずだけどちょっと心配・・・。

2005年10月に宇宙を旅した酵母を使った高知の「土佐宇宙酒」発売解禁までとうとう10日あまりとなった。そうした中、ロシアのロケット、ソユーズの次の打ち上げにあわせて、早くも第2弾が予定されている。

今度は「宇宙ヨーグルト」だ。

高知新聞ニュース■今度は「宇宙ヨーグルト」 ひまわり乳業商品化へ■

このヨーグルトを計画しているのは高知県内のひまわり乳業という会社なのだが、現在のところ、特に宇宙ヨーグルトに関する特設ページなどはない。記事を読んで訪れる人も多いだろうに、ちょっともったいない・・・。ところで、このサイトで面白かったのはひまわり乳業CMを集めたページ。なんと昭和40年代からある。ぜひとも宇宙ヨーグルトのCMも作ってほしい。

ところで、宇宙食品が立て続けに出てきたが、この「宇宙に行った○○で作った」という手法が次はどういった展開を見せるだろうかと考えてみると、明らかな共通点が見えてくる。

そう、酵母乳酸菌、ともに「菌類」系なのだ。

とすると、次は宇宙を旅した納豆菌を使用する「宇宙納豆」が水戸あたりで計画されているのではないだろうかと考えたくなる。その他、菌類といえば「宇宙えのき」や「宇宙しいたけ」などのキノコ系、イースト菌を使った「宇宙パン」なども有望だ。

しかし、これらが一同に食卓に並んでもいまいち統一感がないのは、やはり今後の課題とするべきだろうか・・・。

宇宙(旅行)ビジネスの発展を目指し、2006年4月4日(米国時間)、ロサンゼルスにて将来の企業家に向けたフォーラムが行われる。民間宇宙機の賞金レース「Xプライズ」の代表であり、自身でもさまざまな宇宙関連ビジネスを行っているピーター・ディアマンテス氏をはじめとした宇宙ビジネスの先駆者達が次世代の「億万長者候補」に、そのはじめの一歩を伝授する。

Thought Leader Forum - Space Billionaires: Educating the Next Generation of Entrepreneurs -(Center for Technology Commercialization)

各セクションの主なテーマは以下の通り。(訳文適当です…)

・民間宇宙産業における機会(Opportunities in the Private Space Industry)
・将来の宇宙億万長者:次世代の起業家への提言(Future Space Billionaires: Educating the Next Generation of Entrepreneurs)
・なぜ、今宇宙ビジネス起業なのか。そのビジョン・(Why Space Entrepreneurship Education: The Vision)

特定の分野では民間宇宙ビジネスが立ち上がったといえるのかもしれないが、ここで主にとりあげられている宇宙旅行などはまだまだこれからという印象だ。しかし、そうした時期だからこそ、次世代を業界を広げるための努力が必要なのかもしれない。

ネットビジネスに関して、日本はアメリカの後追いに甘んじ、これを利用してアメリカで成功したビジネスを時間差で日本で展開する「タイムマシンビジネス」が現れるまでになった。宇宙ビジネスの分野でも日本でもこうした世界の動きをきちんと伝えなければ同様の状況になってしまいそうだ。

ちなみに、私は日本が世界に対してどうこうというような国同士の競争の話はしていない。そうではなく、国を超えたビジネステーマに対して、国の違いによって影響を受けてしまうことを極力避けたいと思っている。

宇宙旅行は日本も有望な市場であるだけに、それを意識せずにみすみす逃すのはもったいないと思うのだ。

それはそうと、このフォーラムは食事付きらしい。プログラムの最初がいきなり「Forum Registration and continental breakfast」って・・・。うーむ、興味津々。

が、これは悩むまでもなく、行くのはちょっと無理っぽい・・・。

かつて人工衛星を介した海外生中継といえば、通信の遅延による時間のずれが一種独特の雰囲気を出していたが、それでも「生」中継といっていいくらいのリアルタイム性は確保できていた。

しかし、今後どんどん遠くまで行こうとすると、もはやそれは「生中継」ではなく「ビデオメッセージ」のようになってしまう。
火星まで行ったとすれば、光と同じ秒速30万kmの電波でさえ届くだけで20分もかかるのだ。声が遅れて聞こえてくるどころのさわぎではない。こうした極端な遅延はデータ通信にとってやっかいだ。例えば、今のインターネットで使われている方式では、エラーや受け取れないデータがあったら送りなおすという方法をとっている。しかし、火星との通信でこれをやったら片道20分のところを1往復半、約1時間もの時間がかかる。これではやってられない。しかも、その間にネットワークが接続不可能になってしまう可能性だってある。

こうした問題に対する動きは、今後、より遠い場所へ、特に人間を送り込む際にそれは重要な技術となってくる。

「惑星間インターネット」を目指して

インターネット関連の標準技術の多くは「RFC」と呼ばれる規格で定められているが、記事によると、遅滞耐性ネットワークの方式として『コヒーレント・ファイル・ディストリビューション・プロトコル』(CFDP)というものが「RFC1235」として存在するらしい。

そういえば、「IPネットワーク」の意味は、今は「IP(インターネット・プロトコル)ネットワーク」だが、惑星間インターネットの時代では「IP(インタープラネット)ネットワーク」になる、というような話を思い出したり。

昨年の記事、「月旅行の計画に役立つ?月の名所がわかる「Google Moon」」で、予言(?)した通り、Google Marsがリリースされた。当時、リンク切れだった記事中の「Google Mars」へのリンクも現在はきちんとつながるようになっている。

が、ネットでの手軽さとはうらはらに、周回旅行まで売り出されている月旅行と違って火星旅行はまだまだ手を出せそうにない。しかも月に比べて馴染みがない分、見所もあまりない気がする。とはいえ、人類が火星に行けば、月におけるアポロ着地点のように人類の軌跡が観光資源として蓄積されていくだろう。

当面は、一足先に火星を散歩中のマーズ・ローバー「Spirit(スピリット)」「Opportunity(オポチュニティー)」をGoogle Marsで探してみるくらいかもしれない。(ちなみに検索するとちゃんとヒットする)

関西学院大と東大阪宇宙協同組合が連携し、2006年4月から「宇宙ビジネスモデル開発講座」を開港するとのこと。

宇宙ビジネス講座開講 関学大と東大阪宇宙協同組合

東大阪宇宙協同組合(SOHLA)といえば、人工衛星「まいど1号」が(わりと)有名(なはず)。

おもしろそう。受講できないまでも講義内容を知りたい・・・。
こういった講座をぜひ都内近郊の大学でもやってほしい。というか、どこかやりませんかね?

第25回国際宇宙開発会議(25TH INTERNATIONAL SPACE DEVELOPMENT CONFERENCE)が2006年5月4日~7日の日程でロサンゼルスにて開催される。昨年がそうであったように、今年も民間宇宙旅行が大きな議題のひとつになりそうだ。

・・・というか、これ、はっきりいってめっちゃ行きたい・・・。

なんと5/4(木)の夜のOrbit Awards Dinnerには宇宙旅行の諸先輩方であるデニス・チトー氏、マーク・シャトルワース氏、グレッグ・オルセン氏が一同に会するのだ。ご挨拶ぐらいはしておきたいというもの。

スピーカーもそうそうたる面々だ。宇宙旅行関連でいえば、初めて宇宙に到達した民間宇宙機であるスペースシップワンの設計者バート・ルータン氏、X PRIZEのピーター・ディアマンテス氏、スペース・アドベンチャーズ社CEOのエリック・アンダーソン氏、その他にも多くの民間宇宙旅行の関係者が名を連ねている。そのうちの何人かの方には昨年X PRIZE CUPに行った時にご挨拶させていただいたりした。改めていい時に訪れることができたと思う。

こうした空気を感じるという体験は本当にワクワクする。自分的には、この1月のJAXAシンポジウム懇親会が日本におけるこうした集いだった。その後、JAXAシンポジウムで知り合い、意気投合したという人のつながりもいくつか聞いた。確実に輪は広がっているようだ。

海外だけでなく、日本でも多くの場をつくっていきたい。

参考:
第24回国際宇宙開発会議のレポート記事(Hotwired Japan)

宇宙観光企画でも何度もとりあげている土佐宇宙酒。ラベルデザインのお披露目です。

高知新聞ニュース■これが「土佐宇宙酒」の“顔” 来月全国発売■

これだけあるとコンプリートしてみたい気持ちになるけど、お酒ほとんど飲めないのでやめておきます・・・。そういえば、これほどお酒に興味を示したのって生まれて初めてではないだろうか。

2006年4月1日全国一斉発売予定。
カウントダウンはこちらでも。

参考:
「宇宙酒」解禁まであと113日!
宇宙酒の酵母、「帰高」!
宇宙料理の一形態?「宇宙酒」開発中!

(今日はちょっと硬いです・・・。)

近い将来、宇宙旅行と同様に、宇宙戦争も現実のものになるかもしれない。

宇宙兵器の開発を急ぐ米国、その真の目的は?(上)

アメリカが月を再び目指す真の意図は月の支配にあるという話も聞く。そしてロシア、中国もまた月を目指している。当然のごとくというべきか、宇宙空間を舞台にした戦争も次第に現実味を帯びてくるのだろうか。

しかし、正直な感想を言わせてもらえれば、こうした動きは本当に、真の意味で馬鹿らしい。「人類の愚行」などと高尚なことをいっているわけではなく、素直に馬鹿らしい。とはいえ、同時にこれは地球上ではおそらくごく常識的な考えなのかもしれないとも思っている。地球上にいる限り、そう考えてしまっても仕方がないのだ。一部の人が馬鹿らしいと思っても、その感覚をほとんどの人が持つようにならないと、それが常識にはならないだろう。では、その糸口はどこにあるのか。
まず、地球上で争うことと、宇宙で争うことはひとつ大きな違いがあるということを知る必要がある。
それは何か。

宇宙では、勝っても負けても地球に帰らざるをえない、ということだ。

地球上ならば物理的に対立した2点間の争いであり、文字通り「喧嘩別れ」も可能だ。
しかし、宇宙空間ではそうはいかない。一緒に、とはいわないまでも、同じ地球に帰っていく。例えるなら、ある兄弟が同じ家から出かけて近くの公園で砂場の取り合いで喧嘩し、夕飯時に同じ家に帰っていくイメージだ。ここに、うまく言い表せないが、脱力感を伴う「しょうもなさ」を感じてしまうのだ。

振り返れば、昔、日本の中にはたくさんの「国」があり、争ってきた歴史がある。しかし、国が開かれて外国を知ると、日本は意識の中でもひとつの「国」になった。地球が開かれ、宇宙を多くの人が知るようになれば、これと同じ意識変化が起こるのではないかと期待を込めて考えている。


最後に、ここまでの話にはまったく関係ないが、記事中の「米空軍宇宙軍団(Air Force Space Command )」という組織を初めて知った。若干ノスタルジックで妙にかっこよさげなところがくすぐったくも脱力感があっていい感じ。(あくまでも名前の印象の話。念のため・・・。)

一生の後にも宇宙旅行。

遺灰を宇宙に打ち上げるサービスは以前からあるけれども、最近、こうした宇宙葬が人気を集めているそうだ。

低価格になって人気集める「宇宙葬」

記事中後半のセレスティス社の宇宙装プランは、日本ではここでも取り扱っている。気になる代金は105万円ほど。これには遺灰を収めるカプセルへのメッセージ刻印や、ビデオ撮影、記念誌制作、証明書発行は含まれているとのこと。次回の打ち上げはスペースX社のファルコン1が使われるそうだ。

サービス内容はかなり簡略化されるが、この値段から考えると記事中の49ドル95セントや34ドル95セントのプランは相当お安いことがわかる。

んー、私なら宇宙葬は安いほうにしといて生前の宇宙旅行にお金をかけるかな。

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