2006年1月アーカイブ

宇宙への出発点となるスペースポート(宇宙港)。国がロケットを打ち上げる場所としては日本ではH-IIAロケットなどが飛び立つ種子島宇宙センターやアメリカではスペースシャトルが飛び立つケネディ宇宙センターあたりが有名だ。

では、民間宇宙旅行もここから出発するかというと(将来的にないとはいえないかもしれないが、)そうではない。今日はそんな宇宙への玄関となるスペースポートをいくつかご紹介する。

まず、アメリカではカリフォルニア州のMojave Spaceport が以前からスペースポートとして名前が挙げられるもののひとつになっている。そして、その場所から民間宇宙機が宇宙へ行った実績を唯一持つスペースポートでもある。(もっとも民間宇宙機が宇宙に行ったこと自体、一例しかないのだが・・・)宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック社も当初はMojave Spaceportを利用する予定だった。
・・が、昨年ヴァージンギャラクティック社は活動の中心をニューメキシコ州に置き、新たにスペースポートを建設する計画を発表したことで、Mojave Spaceportはすでに歴史の地となってしまう可能性が高い。

そして、ヴァージン・ギャラクティック社が中心となって進めているのがニューメキシコ州のSouthwest Regional Spaceportだ。完成はちょっと先の2009年から2010年の予定。

すでにできているスペースポートでは、ロケットプレーン社のホームスペースポートであるオクラホマ州のOklahoma Spaceportがある。ところで、少し前にロケットプレーン社のサイトがリニューアルし、日本語資料も読めるようになった。オフィシャルサイトで日本語による情報提供を行っているのはスペースアドベンチャーズ社、ヴァージン・ギャラクティック社とこのロケットプレーン社くらい。貴重な存在だ。

また、Amazon.comの創業者ジェフ・ベゾス氏のブルー・オリジン社ワシントン州ケントに拠点を建設する予定らしい。ここは何しろ謎に包まれており、いまだに全貌が見えてこない。

アメリカ以外に目を向けるとカザフスタン共和国内にあるバイコヌール宇宙基地がある。ロシアの「ソユーズ」が打ち上げられる場所であるここは、もちろん国主導のミッションが利用の中心ではあるが、同時にソユーズは「宇宙旅行者」を宇宙に乗せていった実績のある唯一の機体でもある。サブオービタル宇宙旅行が実現しても、宇宙ステーションへのオービタル宇宙旅行や月周回旅行の出発地点として当面の間使われ続けていくにちがいない。

日本国内でも北海道大樹町の滑走路の利用可能性が研究されており、日本国内から宇宙にいけるかもしれない。地上100kmのサブオービタル宇宙旅行だと、ちょうど北海道が一望できるそうで、地上の景色としては日本人にとって面白いものになるだろう。

ところで、宇宙旅行の値段には一般的にスペースポートまでの交通費は含まれていない。もっとも、1千万円以上という現在の価格では地上の移動費用はさほど大きな割合ではないのかもしれない。
しかし、中長期的に宇宙旅行自体が安くなってくることを考えると、交通費の追加負担は次第に無視できないものになってくる。
そんなとき、どういったプランを選択肢として顧客に提示できるか。それもまた宇宙旅行会社にとって、選ばれるためのひとつの要素になってくる。

たぶん計画段階のものはまだまだあるはず。自分ならどこから行って何を見たいか、具体的に考えておくといざというときに迷わないで済みそうだ。

ホリエモンこと堀江貴文氏の逮捕を受け、最初に気になったのはやはり堀江氏の宇宙旅行事業のこと。昨年10月に自身の宇宙旅行事業について発表し、早期の事業開始を目指していた。
先日のJAXAシンポジウムの欠席後も宇宙旅行事業については活動を続けるらしいといううわさを聞いて少し安心していたのだが、今回の逮捕でその見通しも相当に危ういものになってしまったのは事実だ。堀江氏は宇宙旅行事業を行う主体として「ジャパン・スペース・ドリーム」を設立し、その名のもとに活動を行っていた。会社としてのライブドアとは一線を引いていたわけで、その意味では影響は限定できると思っていたが、堀江氏本人が不在となってしまった現在、活動を進めていくことは難しいだろう。

堀江氏の宇宙事業については賛否両論あれども、まず、こうした動きが国内で起こったことが重要であった。さらに、これまでの「高度400kmで1週間のオービタル宇宙旅行か、高度100kmで10数分のサブオービタル宇宙旅行か」というあまりに少ない宇宙旅行の選択肢に、「高度400kmで1日(予定)」というバリエーションを加えたことは大いに評価されるべきだと思っている。

国内の宇宙旅行事業にはまだプレイヤーが少ない。宇宙関連以外の世界でもメジャーといえるプレイヤーとなるとさらに少ない。そんな中、堀江氏は間違いなくその希少なプレイヤーのひとりであった。
宇宙旅行事業での再起を期待したい。

ところで、私は普段普通に会社勤めをしています。このサイトのことは会社でも一部の人しか知らなかったのですが、他の人にも最近このサイトを見つけられました・・・。
というようなことは特にふまえず、これからも続けていきます。

さて、アメリカン・エキスプレスはカード業界で初めてカードのポイントの交換商品として「宇宙体験旅行」の提供を開始するとのこと。具体的には高度100kmの宇宙へ行くサブオービタル宇宙旅行が提供される。

アメックス、来月から「宇宙体験旅行」などポイントサービスの特典内容を刷新

カード業界ということで、タイトルは「宇宙旅行、プライスレス」にしようかと思いましたが、思いとどまりました。

気になる必要ポイントはなんと2200万ポイント・・・。カード利用代金に換算するとざっと22億円分です。22億円といえば、高度400kmの国際宇宙ステーション(ISS)に1週間滞在するオービタル宇宙旅行とほぼ同じ値段。

・・・ということは、オービタル宇宙旅行をカードで購入するとサブオービタル宇宙旅行がおまけでついてくるということに!実際22億円をカードで払えるのかどうかは別として、自分がどうにか行こうとしているサブオービタル宇宙旅行が「おまけ」というのはちょっと複雑な気分。

ともあれ、以前も書いたように宇宙旅行は買う「商品」となる前に、まずは特典の意味も含めた「賞品」という位置づけから始まっていくのだろう。今は宇宙旅行が実際に買うことができる「商品」であることさえ知らない人が多い。値段よりもまず、「賞品」として「商品」の認知を進めていくことが必要だ。認知が進んでいくことで、見込み客の絶対母数も上がっていく。

ただ、商品としての認知が進み始めると、かなり初期の段階で(賞品として活用する場合でも、)これまでのように「宇宙旅行」という言葉のイメージだけではユーザーに対して十分な引きを得られなくなる可能性がある。ユーザーが、より具体的なイメージを求め始めるためだ。これは宇宙旅行関連企業にとって、「宇宙旅行」というだけで特別扱いされている現状から、既存の業界と同じように他社との差別化を行っていかなければならないという将来への環境変化を意味する。そして、いくつかの宇宙旅行関連企業でその試みは始まっている。

当面、宇宙旅行はその価格からしてユーザーの選択基準も相当に厳しいものになるだろうが、「行くだけ」ではない宇宙旅行のバリエーションが増えることは宇宙旅行者にとってもよいことであるはず。その動きにはぜひ期待したい。


参考:
とりあえず、アメックスで宇宙旅行に行こうと思っている方へ↓
アメリカン・エキスプレス・カード

最近いろいろな意味での話題の六本木ヒルズ49階で開催された「JAXA産学官連携シンポジウム | 宇宙ビジネスの未来、新たな提言」へ。

定員500名のところに800名の申し込みがあったというだけあって会場は立ち見はもちろん、別会場まで用意される状況に。ただ、パネルディスカッションのモデレーターとして予定されていたライブドアの堀江社長の効果もやはりあったらしく、堀江社長が来られないとわかったあと若干人が減った気が。
とはいえ、それでも立ち見満載のまま、シンポジウムは進む。

今回のシンポジウムは、そのサブタイトルからもわかるとおり、宇宙技術に関するというよりも、よりビジネス的な切り口での提言・議論が行われ、宇宙技術になじみのない人にとっても比較的わかりやすい内容だったように思う。産学官をつなぎ、ビジネスをサポートしていきたいというJAXAの意思がうまく反映された形だ。
中でも最後のパネルディスカッションは今後の宇宙ビジネスの展開を模索するにあたって留意すべきことが多く含まれていたように思う。これまで、良くも悪くもJAXA主導で行われてきた宇宙事業に一般的な民間ビジネスの感覚を注入していくとどうしても不整合が出てくることがあるだろう。時間の感覚、コストの感覚、マーケットリスクの感覚、「遊び」の感覚など。しかしもちろん違いがあることがイコールNGとなるわけではない。こうした課題があることを事前に認識し、折込済みでひとつひとつ解決していったり、大きな影響を及ぼさないよう調整しながら進めていくことが大切になる。そうした課題を改めて認識する機会となった。

シンポジウム後には懇親会が催された。これほどの規模のイベントとなると久しぶりにお会いする方、めったにお会いできない方、そしてもちろん初めてお会いする方など、多くの方にお会いすることができた。いつもの宇宙系イベントと違うのは、宇宙系の方だけでなく宇宙に直接関係しない業界の方ともお会いできたことだ。
若田宇宙飛行士には、私が前々から宇宙に行った方に聞いてみたかった、「宇宙では目をつぶっていても光が見えることがあるというのは本当か」ということについて聞いたみた。宇宙は地上に比べて宇宙からの放射線量が多いため、この宇宙放射線が目の神経を通るときに光が見えるという。それがどんな感じなのか知りたかったのだ。ちなみに宇宙放射線の量は場所によって違いがある。特にSAA(南大西洋異常域)という場所が多いのだそうだ。若田宇宙飛行士は2度の宇宙飛行を経験しているが、1回目は赤道に対して28度のSAAを通らない軌道を回ったため、この光をみることはなかったとのこと。しかし、2回目は赤道に対して51度の軌道を回ったためSAAを通ることになり、このときは数度光を感じることがあったという。水面に小石を落としたときの波紋の動きをもっと早くしたような光が見えるのだそうだ。
ただ、私が行く予定のサブオービタル宇宙旅行では時間的にも場所的にも体験することがなさそうなのが残念なところ。先の楽しみにとっておくことにする。

懇親会が終わってから何人かの方と一休みがてらちょっと飲んだ。話題がいろいろ飛びながら、同時にいろいろ触発される。こうした人のつながりはやはりおもしろい。

あとは少しずつでも成果を出していければ・・・。

と、決意を新たにした1月半ば過ぎなのだった。

Live in SPACE Project(ライヴ・イン・スペース・プロジェクト)のイベント、「FEEL」を見てきました。これは、宇宙バラの香水やセキュリティシステム等、身近な宇宙の紹介を通じて宇宙への興味と理解を広めていくイベント。休日のショッピングモールの一角を使っての開催ということで多くの家族連れが足を止めて展示をみていました。宇宙旅行の展示もあり。
子供たちがとても興味深く見ていたのが印象的でした。この子らにとって宇宙旅行はどう見えているのだろう。

そんな中、筆者はアンケートに答えて宇宙餅を食べてみました。

昨日は地上400kmの国際宇宙ステーションへ行く予定の榎本大輔さん関連記事を紹介したが、2000万ドル(約23億円)は多くの人にとってやはりどうにも高すぎて現実感がない・・・。

というわけで、今日はもう少しお手ごろ(?)なサブオービタル宇宙旅行(約1100万円~2000万円ほど)に行く人たちを集めてみました。

まずは最近ニュースで見かけた韓国のホ・ジェミンさん。

韓国人初の大学生宇宙飛行士誕生…ホ・ジェミンさん

ホさんはオラクルのキャンペーンで宇宙旅行を勝ち取ったので、まだ特別な感じ。
そこで、次は自費で宇宙に行く所沢の佐光さんを。

(WEB埼玉の記事掲載期間が終了してしまったので記事最後に引用)

この記事はこれまで読んだ宇宙旅行者の記事の中でもかなり普通っぽい内容でリアルな印象を受けました。中でも、

「昨年九月、正式に旅の手続きをした。費用の半額は前払い。あるだけの保険を解約して工面した。」

というくだりはその情熱に脱帽。
また、記事のリアルさといえば、説明するクラブツーリズム担当者の
「青い地球の様子や球面の一部が見えるはず
「気圧は機内で調整するため、船内は通常の航空機と同じような雰囲気なのではないか」
というようなあまりに淡々とした言葉も、かえって身近で現実味を感じました。

そのほか、宇宙旅行に行く人といえば、会社からのご褒美で宇宙にいけることになったKazuhitoさん、ヴァージンギャラクティックで予約したBLUEさん、宇宙旅行予約仲間である>有限会社銀河ヒッチハイカーズ社長の星野さん、そして私など。

ほかにもどこかの記事やテレビで見たことがある方がいるはずなのだけど、すぐに手元にでてこなかった・・・。でも探してみると結構出てきそう。

「自分も行く予定!」という方はご連絡ください!

2006年秋、世界で4人目、日本人で初めての「宇宙旅行者」となる予定の榎本大輔氏(Dice-K)関連記事。

榎本大輔さん かく語りき 『宇宙世紀』元年

「国だけが飛行士を養成する時代ではない。」という意見からは、将来的に民間宇宙業界が現在の航空業界のようにパイロットやエンジニアを養成していくイメージが浮かぶ。もちろんそれだけの需要が前提なわけだが、その時には宇宙機メーカーや宇宙旅行会社以外にも様々な関連ビジネスが育っていることだろう。

ただ、そのイメージをより具体的にイメージしようとしても、限界があることも事実。その意味で「何もない宇宙で普通の人がどうやって楽しむか。自分が先に行って考えたい。」という榎本さんは非常に有利だ。とはいえ、20数億が代価であれば当然かもしれない・・・。さすが。榎本さんは一時帰国の後、2月にロシアに再びわたり本格的な訓練に入る予定だ。

ところで本題とは関係ないが、この記事は榎本大輔さんが「Dice-K」の名前でなく主に本名で登場している割と珍しい記事だったりする。

会社によっても違うが、今、宇宙旅行を予約すると順調にいって大体5年~7年待ちくらいだろうか。
とすると、今は予約金くらいしかお金がなくても5年かけて払おうと思えば払えなくもないと考えられる。(実は私もその口だったり・・・。)が、やはり1千数百万円は安くはない。ところが、他にちょっと目を向けてみると、5年~7年で1千万円ほど使うというケースがないわけではない。

それは車。

都内でちょっといい車を買って維持しようとしたら、駐車場やガソリン代などでなんだかんだ言いつつそれくらいは使ってしまうのではないか。このあたりの感じ方は本人の価値観の違いによるが、単純に金額規模からいえば車と宇宙旅行は比較的近い価格帯にいることがわかる。(かなり無理やりだが)

そんな関係もあってかどうかはわからないが、ある中古車買取会社では宇宙旅行があたるキャンペーンを実施中だ。

Car-bb 宇宙旅行プレゼントキャンペーン!宇宙体験旅行をあなたに 中古車高額買取・激安販売 Car-bb.com)

これに当たれば浮いたお金で車が買えるかもしれない。
それとももう一度宇宙に行く?

宇宙観光企画でも何度か取り上げた高知の「宇宙酒」は2006年4月の発売を控えて仕込みも進み、いよいよ絞りの段階に入ろうというところだ。司牡丹酒造のホームページでは解禁までのカウントダウンも始まった。

2005年10月にロシアのソユーズで宇宙を旅した酵母2種を使用したこの日本酒「土佐宇宙酒」は高知県酒造組合に加盟する蔵元で作られる。ブランド管理も徹底しており、「土佐宇宙酒」を名乗るためには「土佐宇宙酒審査会」による厳しい審査をクリアしなければならない。

司牡丹酒造の土佐宇宙酒の酒質設計は以下の通り。

◆「司牡丹・土佐宇宙酒」について(2005年11月現在)
  <酒質設計>
   商品名:「司牡丹・土佐宇宙酒」(純米吟醸酒)
   原料米:高知県産酒造好適米「吟の夢」と
   高知県産酒造好適米「風鳴子」(永田農法・土佐清水産)の混合
   精米歩合:55%    日本酒度:+5前後の予定
   酸度:1.4前後の予定    アルコール分:15度以上16度未満
   酵母:宇宙を旅した高知県産酵母2種類混合(「CEL‐19」と「AA-41」)
   容量・価格:720ml・2500円前後の予定
   製造量:720ml ×20,000本程度(仕込み4本)

司牡丹酒造のサイトでは竹村社長のブログで宇宙酒の仕込みの様子が逐一レポートされている。宇宙酒のラベル案が紹介されている記事も。解禁まで宇宙酒ができる様子を見守りながら待つのもよいかもしれない。

ちなみに私はお酒はあまり、というか実はほとんど飲めないのです・・・。
でも、これはぜひ飲みたい!

今日はとある宇宙系企業の方とお会いし、宇宙観光ビジネスについてのアイデアをお話しする機会があった。技術的な実現性についてのアドバイスをいただくなど大変有意義な時間だった。今度はぜひブラッシュアップした形でご提案したい。

と、リアルで活動している間にいろいろとりあげたい記事がたまっていた・・・。

まずひとつ。

宇宙旅行の心構えできていますか? | Excite エキサイト : ニュース

「新年らしく夢を語る」趣向のはずが話はなぜか宇宙でのおならへ。

無重力状態だと、空気の対流が起こらないので、においはあまり広がらず濃い部分を吸ってしまうと逆に大変だそうです。実際におならを吸い込んでしまった宇宙飛行士は、そのにおいの濃さに仰天したそうですよ。

その淡々とした語り口はいったい・・・。
ともあれ、宇宙では持ち込むものの「におい」もチェック対象になるという。

そういえば、以前とあるブログの筆者の方と宇宙と虫歯についての話をしたとき、お知り合いの方が虫歯に正露丸をつめることを提案していたが、そもそも正露丸は持ち込めなさそうだ。

みなさま、あけましておめでとうございます!
本年も宇宙観光企画をよろしくお願いいたします!

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